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国際オープンゴルフトーナメント 中日クラウンズ 2000

米山剛と加瀬秀樹が、ホールインワンを達成

186ヤードの7番パー3。6番アイアンでティショットを打った瞬間、米山剛は思わず「あっ!!」と叫んでいた。左ななめ方向から強風が吹き、それが気になってクラブが引っ掛け気味に入った。
ところどころに微妙な傾斜がある、小さなグリーン。「とにかく真中に乗せればいい」と思って打ったはずが、完全なミスショットだった。
しかし次の瞬間、「思わぬラッキー」がおきる。ピン左奥に落ちた球は、うまくラインに乗り、カップに向かって一直線に戻ってきた。そしてカップイン。ギャラリーの歓声がとどろいた。米山は大きな拍手に迎えられ、グリーンにあがってきたが、しかしその笑顔はどことなくひきつっていた。
「ミスショットがたまたま入っちゃったんで恥ずかしい。あまり嬉しくないです…」と米山。しかも、あがり4ホールで連続ボギー。通算4オーバー、43位タイで辛くも予選通過を果し「ホールインワンのおかげでなんとか助かりました」と、苦笑い。(写真;同組の渡辺司に、「ミスショットだったんだろ」と冷やかされる米山)

その約15分後の11時。今度は加瀬秀樹が13番ホールで快挙達成だ。
6番アイアンで打ったティショットは、グリーン方向が逆光で、ティグラウンドからは見えない。近くまで寄ったとは感じたが、具体的にどこに落ちたかはわからなかった。
歩き出したら、近くにいたテレビクルーが「入りましたよ」と言ってきたが、すぐに状況の呑み込めない加瀬は「え? バンカーに?」と聞き返したそうだ。
「手前のバンカーを超えたところにピンが切ってあったから、てっきりそこに入ったのかと…ハーフターンで7オーバーまで行ってたから、予選通過のことばかり考えていたんです。これからいくつ縮めたら大丈夫かな、なんて一生懸命計算していたら入っちゃった」と加瀬。その後は、「こうなったら残りも取っていかなくちゃ」と発奮。15番、16番で連続バーディを奪い、米山と同スコアでホールアウトして、無事予選通過。
ホールインワン賞のかかっていた13番、賞品は『トヨタプロナードGパッケージ』だった。「車、欲しかったから、嬉しいです」と加瀬はニコニコ。ちなみに、米山の達成した7番は賞はかかっていなかったが、主催の中部日本放送と、開催コースの名古屋ゴルフ倶楽部から賞金30万を贈呈され、こちらもご機嫌だった。

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