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久光製薬KBCオーガスタ 2000

「ノーカンの方がいいよ」

この日の気温は31.8℃、湿度は64%。小山内も暑さを避けて、待ち時間はテントの中へ―。
病み上がりの小山内護。

 小山内は、8月第1週のサン・クロレラクラシック初日の朝、39度の熱を出して欠場した。
 「3日間、熱が下がらなくって熱のせいで関節が痛くて、動けなかったんです。医者行って、点滴打ってもらったくらいつらかった。しばらくクラブも握れなかったから心配で、休みの間は札幌オープンとか北陸オープンとか、小さな大会には出たんだけれど、それでも久しぶりのツアーだから、今日はスタート前からちょっと不安だったんです」
 だがフタをあけてみれば、5番からの4連続を含む6バーディ(2ボギー)。68の4アンダーでまわって2位タイにつけた。
 ここ、芥屋は苦手意識を口にする選手も多い高麗グリーン。しかし、小山内にはそれほど難解ではないようで、「今日はパターがよかったよ。ここのグリーンは、僕みたいにノーカンでやったほうがいいよ。ベントグリーンが苦手な人には向いているのかもしれないね」と、豪快に笑い飛ばした。
 ただ、心配なのは、病み上がりの体力。「暑かったしね〜。後半なんか一生懸命クラブ振ってるのに“(スイングの)カベ”が作れなくて下半身が流れちゃってる…。最後まで持つか、それだけが心配。今週は、なんとか4日間、回れればいいな」と話した。

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