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住地ゴルフチャレンジトーナメント 2025

公傷制度を利用した竹谷佳孝が今週復帰戦

昨年の7月から公傷制度利用してツアーから離脱していた竹谷佳孝が今週の試合から復帰する。2014年には『日本ゴルフツアー選手権』を制した実力者だが、長年首の痛みに苦しむなど満身創痍で戦ってきた。それでも首に負担がかからないスイングに改造するなどして、工夫しながら戦い続けてきたが、昨年の『日本プロゴルフ選手権大会』で左ひざ半月板を痛めてしまう。

 

「本当に突然、前ぶれもなくツーンと痛みが出たんです。日本プロの時には最後は本当に足をひきずってまともに歩けない感じでした。日本プロの後の北陸オープンまではなんとか出たんですけど、そこからは一切クラブを握らず治療に専念して、10月に手術をしました」。

痛めた半月板を取ってしまう選択肢もあったそうだが、今回の手術では痛めた部分を縫う方法と選んだ。

「関節なんでなかなか難しいみたいですね。今も完全に痛みが取れることは無かったですね。ただ、その部分だけ気をつけていれば大丈夫なので、それでやってみるかと」。

自身のスイングを「右足軸なんで右足1本で立てばスイングはできるんですけど、流石に歩けないと試合には出られないので」と笑いながら話してくれるが、当然ツアーを断念する選択肢も頭をよぎったはず。

「若い頃からずっとゴルフをやってきて応援してくれる人がいて、ファンの人もいて、まだ辞められないなという思いがありました。もちろんレッスンもできるし他の選択肢があるのも事実なんですけど、やっぱり辞めたくはないんです。シニアを目指すとかそういうことではなく、レギュラーでやりたい気持ちがある。それがある以上は挑戦していいと思っているので、それなら治したいと思ったんです」。

 

ひざの状態はまだまだ万全ではないが、試合に出てこそ掴めるもの、感じるものがある。それを竹谷は経験上知っている。スコアにとらわれることなく、自分がやりたいゴルフ、やれるゴルフに徹する姿を見てもらいたい。

 

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