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THE OPEN CHAMPIONSHIP 2025

金谷拓実「諦めずに戦い続けて報われた」13メジャーぶりの決勝へ

金谷拓実(かなや・たくみ)は松山と並ぶ1オーバーの51位タイで決勝ラウンドに進んだ。

写真は初日です

大会は初、メジャーとしては、アマチュア時代に初出場した2019年のマスターズ以来、13メジャーぶり2度目の予選突破だ。
「予選を通る難しさはたくさん感じてきていたので。苦しかったですけど、最後まで信じてプレーできた。いいプレーができて本当によかった」と、肩の力を少しほどいた。

イーブンパーの32位タイでスタートしたこの日は6年前の既視感がよぎっていた。
やはり、アマで大会初出場した2019年の会場もここ、ロイヤルポートラッシュ。
「6年前に出たときと状況も似ていた」。
当時は2オーバーの72位から2日目を出て、10番から3連続バーディで一度圏内にいながら、終盤の3ボギーで1打及ばず、予選敗退していた6年前の自分と交錯し、苦しさが増した。

「ほんと顔が強張るので。できるだけ笑えるように意識しながら。キャディさんとも話しながら、リラックスできるように」。
途中、雨が降りしきる悪天候にもじっと耐えて2バーディ、3ボギーの「71」。

「終盤、苦しいホールが続いたので、その中でも我慢強くプレーを続けることができたし、ずっと予選通ってきてなかったですけど、諦めずに戦い続けてちょっとは報われたかな」。
通算1オーバーの51位タイで、やっと悲願の決勝へ。
「週末にプレーしないとわからないこともある。今まで苦しい思いをしてきたのでまたひとつのち越えて。えて、また今後に向けていけたらいい」。

同スコアで終えていた大学先輩の松山が「金谷と一緒になりそう」と、2サムで回る土曜日の直接対決を望んでいたが、残念ながら前後で離れた。


松山の背中を見ながら挑むムービングデー。
「週末はもっとのびのびプレーできると思うし、優勝とか関係ない位置なので。せっかく通ったので明日、明後日ともっともっといいプレーができるように頑張ります」。
張りつめていた頬が、少し緩んだ。

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