Tournament article
太平洋クラブチャレンジトーナメント 2025
雨も上がりそうな予感!?重永亜斗夢が久々の「良いゴルフ」に光明
今シーズンのシード復帰を逃しQTも失敗。重永亜斗夢はプロ生活最悪のどん底にいた。そんな重永が久々の上位フィニッシュで表情をゆるめた。
この日は2イーグル、4バーディ、ノーボギーの8アンダー64。通算14アンダーで2位に入った。
「いいも悪いもわからないですよ。この試合の出場も2週間くらい前におりてきて。最近また体調があまり良くなくて、今日もちょっときつかったんです。まあ今週はパットがすごく良かったですね。ちょっとイメージを変えたら良くなりました。2イーグルは2018年のセガサミー以来ですよ(笑)」。
重永と言えば潰瘍性大腸炎を持病に持ち、病と付き合いながらツアーを戦っていることはよく知られている。今も体調は良かったり、悪かったりを繰り返しているようだが、最近の調子の悪さはそれが原因ではなさそう。
「去年シード落ちして、ゴルフのことや体調のこと、故障もあったりでこの先どうやっていこうかと寝る前に悩んでしまうことがよくあるんです。それで寝れていないことで体調に影響しているんだと思いますが」。
これまでのゴルフ人生でここまでゴルフが思うようにできなくなったのは初めてとのこと。
「上手くいかなくなって、なんで上手くできないのかばかりを考えるようになっていましたね」。
病気と闘いながらでもゴルフはそれなりにできていたし、成績も残せていた。自分のゴルフに自信を持っていたわけではないが、ある意味でそこそこできるのが当たり前だったのに、それができなくなったときに、対処法が全くわからなかった。ただ、今回の結果、特に最終日のゴルフであることに気づいた。
「自分に期待しすぎていたんだということがよくわかりました。今回はランキングが下りて出場することができましたが、たまたま同じタイミングで関東で仕事が入っていたので、極端に言えばそっちメインで試合に出るという感じで気楽に出られたのが良かったのかもしれません」。
体調の悪さもあり最終日もとにかく完走することを目標にしていたと重永。ただ、キャディさんのラインの読みがピッタリはまったこともあり、気持ち良くスコアを伸ばすこともラッキーだったと振り返る。
久々に良いゴルフができたとホッとした表情を見せた重永。まだまだ長いトンネルを抜け出すには時間がかかるだろうが、こういう良いゴルフの積み重ねが自信を取り戻す唯一の手段なのかもしれない。

















