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バンテリン東海クラシック 2025

師匠は藤田寛之、妻は女子プロの山村彩恵さん。黒木紀至が1差4位で初V争いへ

大会初出場の黒木紀至(くろぎ・のりゆき)が、首位と1差の通算7アンダー4位で予選を突破。難攻不落の三好で健闘している。




この日の5アンダー「66」は、唯一ボギーの10番直後に、すぐ11番から3連続バーディを奪い返してくるなど、むくむくと上昇。
「初めてなんで。コースが難しい」と訴えながらも6個バーディを重ねて、初舞台でV争いにこぎつけた。

当時は同じ契約先だったウェアメーカーのイベントに参加したのをきっかけに、2022年に弟子入りした12年賞金王の藤田寛之(ふじた・ひろゆき)は、米シニアのチャンピオンツアーに転戦するようになって以降もこまめに連絡をくれるそうで、今週は「必ず上りのパットを残すように」などと、三好攻略の秘策を授かっている。

練習場から黒木が送るスイング動画にも、「ボールの位置が近すぎる。2個分左に」などと的確な回答をしてくれ、「藤田さんに言われたらそれだけで安心できる」。
難コースで何よりのよりどころになっている。

プロ12年目の今年は、2月に女子プロの山村彩恵(やまむら・さえ)さんと結婚し、長女の優杏(ゆあ)ちゃんを授かるなど、公私共に充実。

「ゴルフの話はよくしますが、けんかもよくします」と、笑うが彩恵(さえ)さんが、キャディをしてくれた8月の「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」では、最終日に「64」をマークして12位に。
スコアも順位も共に自己最高記録の樹立を夫婦で称え合った。

現在、賞金ランキングは62位。
今季、藤田と約束した「初シード入り」の実現に向けても、いま頑張りどころだ。

QT6位で本格参戦する今季、秋のリランキング(出場優先順位の組み換え)で3位に浮上し、残り試合の出場チャンスもがっちり確保してある。
「家族3人で優勝カップを持つのが目標です」。
ツアー通算18勝の偉大な師匠を喜ばせたいのももちろんだ。

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