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ダンロップフェニックストーナメント 2025

祝・初出場! 黒木紀至は「餃子のくろぎ」の息子さん「地元を盛り上げられたら…」

年によってはシード選手ですら敷居が高い。
本大会の出場権が下りてきたのも、つい開催の前週だった。

リランキング3位の資格で大会初出場を決めた黒木紀至(くろぎ・のりゆき)は、地元宮崎県の出身。
ご実家が、餃子で有名な高鍋町で営む「餃子のくろぎ」は、ニンニク控えめのあっさり餃子が人気だそうだ。



「ここで結果を出して、少しでも地元を盛り上げたい」と、おのずと力が入る。

今年は開幕前々日(18日)に32歳を迎えるなど、ほぼ毎年、誕生日が本大会週の前後で重なり、子ども時代の誕生日プレゼントもほぼ毎年、本大会の観戦だったという。

3歳からゴルフを始めて、小学校に上がるか上がらないころに初めて観に来た。
「確か、ウッズが初めて来た年だと思う。衝撃でしたね」。
以来、ずっと夢見て来た本大会の出場。
「やっと実現しました。格別ですね」。
プロ12年目の成就も感慨深い。

会場のフェニックスカントリークラブは年2,3回のペースで回らせてもらうが、今年は名誉トーナメントアドバイザーをつとめる青木功の肝入りで距離が伸びた上に、パー71から70に変更された。
「僕は飛ぶほうではないのでけっこう大変。厳しいと思いますけど、しっかりマネージメントをして、フェアウェイキープは絶対。あとは拾って…、そういうゴルフをしていけたら」と、プランを立てる。

QTランク6位の資格で本格参戦する今季は、今年2月に結婚したばかりの山村彩恵(やまむら・さえ)プロに、キャディをしてもらうようになった途端に「ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント」で自己ベスト(12位)を記録するなど、上り調子だ。

現在、賞金ランクは60位。
上位65人に付与される初賞金シードも目前のいま、賞金総額2億円の本大会に出られたのは大きい。
「頑張りたい」。
今週も、新婚夫婦で力を合わす。


22年から教わる藤田寛之(ふじた・ひろゆき)も気にかけてくれ、先週もやはり初出場を果たした「三井住友VISA太平洋マスターズ」では、火曜の練習ラウンド後に、静岡県・御殿場から1時間半ほどかけて、藤田所属の葛城ゴルフ倶楽部に急いで向かい、レッスンを受けてきた。

今朝は、電話で30分ほど話し込み、進捗状況を報告。「本当にありがたいです」。
地元宮崎で、妻や師匠に結果で報いる。

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