昨季賞金王の金谷拓実（かなや・たくみ）がシーズン最終戦で、10月の「日本オープン」以来となる、今季国内4戦目を戦う。

本大会は、2020年の初出場から3年連続5回目の出場で、5位（20年）、3位（21年）、2位タイ（23年）、3位（24年）と一度もトップ5を外していない。

昨年は、ここで逆転の賞金王も決めたが、「優勝にはまだ届いていない。毎年、ここで優勝争いしてるけど、まだここで勝てていない。きょうまでいい準備ができたと思うので、明日からまた自分らしいプレーをして頑張りたいな、と思います」と、いつものフレーズで意気込みを述べた。

主戦場のPGAツアーでシード権を決めて戻ってきた。ランク99位で入った最終戦「RSMクラシック」で予選敗退し、なかば諦めて帰ってきたが、同ランクをキープし、資格のある上位100人に踏みとどまった。

「どの試合も一生懸命やってきた結果なので。ある程度開き直って、来年チャンスがあればという気持ちでいましたが、何とか滑り込むことができて来年につなげることができた」と、喜ぶ。

「そういったチャンスを来年活かせるように。今週もこの大会で弾みをつけられるようなプレーをしたいなと思います」と、来シーズンを見据えての参戦で、今年9月のANAオープンに続く今季2勝目（アマプロ通算なら9勝目）を目指す。

大会を翌日に控えたこの日3日は、吉本ここねプロとの結婚も発表された。

学生時からの交際を経て、今年1月にゴールインしていたが、年頭から渡米したりと発表のタイミングを逸したまま、今月22日に控えたSOMPOひまわり生命の夫婦イベントの発表と合わせた形の公表となった。

今年は吉本プロも、JLPGAツアーでトップ10が3回と活躍しており、「僕も応援にいきました」と、女子ツアーの会場でも金谷の姿が目撃されており、新婚生活がそれぞれの原動力に。

金谷は、無類のカープファンだが、北海道出身の吉本さんは、大のファイターズファン。
「ANAオープン」で、金谷が始球式の権利を獲得した時には「私が代わりにしたい！」と、訴えていたそうだから、夫婦2人での“登板”もあるかも。

「何より思いやりがあって、尊敬をもって人と接する。みんなからも好かれていると思うし素敵な人です」と金谷。ぞっこんの妻は今週、来季出場権をかけた最終予選会に挑戦しており、今週も夫婦で切磋琢磨する。

• 金谷 拓実