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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2025

「2人のリズムを壊してしまっている」松坂大輔さんが無念の棄権

元プロ野球の松坂大輔さんが、2ラウンドの後半12番を終えたところで、無念の棄権をした




救護のカートでクラブハウスに戻った。
応急処置をして、テレビカメラの前に立ったが冗談交じりに、「本当は受けたくない…」。


ファンの前で、こんな姿は見せたくなかった。


取材用に椅子が用意されましたが、気丈に立って対応されました


初日の16番で、ティショットを15番のほうに曲げた際に、ボールを探して坂を登っている際に、「ぴきっと来た」という。

次第に増した左足ふくらはぎの肉離れの痛みはスコアにも響いて、第2ラウンドの前半2番でボギー。3番ではダブルボギーを叩いて、ティショットを3番ホールの方に飛ばした4番はダブルパーの「8」。
10オーバーでハーフターンをした際には、クラブハウスの階段も、支えがないと歩くのは難しそうだった。

それでも同伴の2人は、「僕らは気にせず、気のすむまでやったらいいよ」と、声をかけてくれたという。


痛みをこらえて笑顔を見せてくれた松坂さんでしたが…。出場ありがとうございました。足くれぐれもお大事に…


でも、松坂さん自身がそれを許さなかった。
初参戦のレギュラーツアー。
「せっかく出させていただいて。個人的には最後までやらせていただきたかったんですけど、岡田晃平くんと、宮里優作くんのリズムを壊してしまっている。進行にも迷惑をかけている。12番を終えた時点でやめさせていただきました」と、潔く引き上げた。

この日も平成の怪物の雄姿を一目見ようと、大勢のギャラリーが詰めかけた。
前日初日には、最後9番でべたピンにつけるなど、4つのバーディで魅了した。
プレー後のサインを求める行列はどのプロゴルファーよりも多く、プレミアムチケットを購入された方の特典「好きな選手に会えるMeet&Greet(予選ラウンドのみ)」で、一番人気を誇ったのも松坂さんだった。

「一つ二つも違うレベルの違う緊張感を味合わせていただいて、よりゴルフが上手くなりたいというモチベーションになりましたし、しっかり練習と、ケガしないようにトレーニングをして機会があればまた出させていただきたいな」。
主催者のみなさんにも律儀に頭を下げ、何十枚もの色紙に丁寧にサインをしたため、コースを出た。


1番のティショットはフェアウェイど真ん中を捉えましたが…


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