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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2025

松坂大輔さんは初日2オーバー。きょう4つ目の劇的バーディ締めで「最高のゴルフができた」

まだ大会初日。でも、最終ホールの興奮は、最終日のVシーンのようだった。
松坂大輔さんさんが最後9番で、115ヤードの2打目をPWでピンそばにくっつけるバーディ締め。

特大のガッツポーズが出た。



同組の宮里と岡田が、グータッチで称えた。
ギャラリーとハイタッチをしながら戻る様子はかつてウィニングロードを歩いた姿さながらだった。

「1日1個はバーディ獲りたいな」と、胸に期した初日に、バーディ4個(ボギーは6つ)。
「まさか4つも獲れるとは。上出来ですね」。
2オーバー「74」のスコアに及第点も出た。

スニーカーのまま練習場に来てしまったり、忘れ物をしたりでティオフ前にロッカールームを往復すること3回。

いざスタートでは、「平成の怪物」と紹介された。「野球ならいいんですけど、ゴルフはできればそーっとスタートしたい。最初は、緊張していました」。

それでも、インスタートの10番ではティショットでフェアウェイの真ん中を捉えて、3オン2パット。しっかりとパー発進すると、15番では10メートル超を沈める初バーディも奪った。

「ゴルフファンのほうが近いですし、緊張感は全然違う。人に見られる緊張感は、ゴルフの方が大きい」。

16番では、ティショットが隣の15番まで飛び、4番では3番ホールのほうまで行ってヒヤリとしたが、ボギー以上を叩くことはなかった。

毎日、陽が落ちるまで練習場に居座り、初のレギュラーツアーに備えてきた。

「きょうは、ハーフが終わった時点で18ホール回った感じ。パーパット、ボギーパットでもすごいプレッシャーを感じます。精神的に疲れました」という疲労感と同時に、「きょうで終わって欲しいくらい。最高のゴルフができた」と充実感がにじんだ。

元プロ野球選手がレギュラーツアーでアンダーパーをマークした例はまだなく、これまでのベストスコアは大久保博元さんが2006年の東建ホームメイトカップの初日にマークしたイーブンパーが最高で、松坂さんの自己ベストスコアは「70」。

記録更新に挑む2日目。
「きょうと同じようなスコアでまわれれば」と松坂さん。

初日のプレー後は選手たちに勧められ、JGTO帯同のフィットネスカー「プレジャー」で、疲れた体をほぐしてもらうそうだ。

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