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ロピアフジサンケイクラシック 2025

社長と歩きとおした3日間。内藤寛太郎がロピア一色の最終日に感じたこと

成績順に組まれる最終ラウンドで、稀有なペアリングが実現した。
8時54分にスタートした内藤寛太郎(ないとう・ひろたろう)と、西山大広(にしやま・たいこう)鈴木晃祐(すずき・こうすけ)は、みな特別協賛ロピアの所属プロ。
そして全員が東北福祉大の出身者と偶然が重なった上に、内藤のキャディをつとめるのは、同社の高木社長。


左から西山、鈴木と内藤。ロピア1色の最終日でした


まさにロピア一色の組合せとなった。

ひょんなことから、恩人の目の前で回ることになった鈴木
「雰囲気は和気あいあい。緊張感もなく、いつも通りにできましたが、感謝の気持ちを込めてプレーしたので。アンダーパーで回れて良かった」と、難コースで1アンダーの「69」には安堵。

通算スコアは2アンダーの7位タイで、今季2度目のトップ10にも入れた。
「目標は初優勝。この大会でできれば一番良かったと思うんですが、もう一歩どころかけっこう、足りなかったので(苦笑)。頑張って、今年中に優勝したい」と、社長の前で引き続きの健闘を誓った。

高木社長と二人三脚した内藤は「74」と伸ばせず、34位で終戦した。



「きょうはグリーンが速いし、ピン位置も難しくて。パットで我慢ができなかった」。
苦戦したからこそ、高木社長の前向きな言葉がありがたかった。

「ミスしても、次バーディ獲ったらいいじゃないですか、と」。

最終日には全パー3に、ロピアからホールインワン賞として各1000万円が提供された。
「どれも難しいホールなので。簡単ではないですけど、夢はありますよね。ホールに来るたびに『みんなで狙いましょうよ』と、僕らに希望を持たしてくださって」。

ホールインワン賞も含めて、各担当選手の獲得賞金の10%に相当する額が、キャディさんに支給されることになったのも社長の提案だ。

内藤が、コロナ禍の21年に所属プロの第一号に就任したときから、男子ゴルフへの理解は深かった。
「男子は大変なんですか? じゃあ応援しましょう、と」。
ホストプロも年々増え、現在9人。内藤ら、うち5人が1日決着の最終ラウンドに進んだ。

「この大会を開催していただけることになったのもそうですし、本当にありがたいしかない」と、内藤。
ロピア一色の最終日で、改めて感謝の思いを伝えることができた。

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