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ANAオープンゴルフトーナメント 2022

「神様もまだ微笑んでくれている」池田勇太が3差で王手

輪厚(わっつ)で2勝を誇る池田勇太が、3差で大会3勝目に王手をかけた。歴代優勝者一覧


1差から出たこの日は前半3つのバーディで、一気に5差まで広げて走ったが、「後半から辛くなってきた。自分が思うような打ち方や、スイングができなくなってきた」と、10番で今週最初のボギーを契機に14番では右奥バンカーから寄せきれずに連続ボギー。

ジワジワと差が詰まった。


左半身の故障から、復帰初戦の体にときおり雨交じりの重い風が堪えた。

気圧の関係か、頭の締め付けが辛くて、歩行中に時々サンバイザーを脱いで手に持ちながらのプレー。


最初のギャラリーの歓声も、徐々にトーンを落として「静かになってしまって。天気も悪いし、だんだん人も減って」。
自身も気落ちしがちな終盤に、恵みのバーディが来た。


17番パー5だ。
「アプローチをミスして、こぼれたところから、10メートルが入った」と、チップイン。

「残ってくれていたギャラリーのみなさんも凄く喜んでくださって。気持ちよかった。あのバーディに助けられた。神様もまだ微笑んでくれている」。


本来の調子とはほど遠いが、2位と3差で迎える最終日は偉大な記録越えにも挑戦する。

最多アンダー記録は大会7勝を誇るジャンボ尾崎が1994年に、2位と9差で到達した「20」。

当時、池田は9歳だった。


「テレビで見てました。ぜひ、それを破って優勝したい」。

ジャンボ越えまであと3つ。

残り1日、気力を絞って輪厚に潜む憧憬を追いかける。



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