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げんちゃんが初ホールインワン→首位タイ浮上

居合わせた人の証言によると、最新のげんちゃんポーズが120回くらい飛び出した(ように感じた)そうだ。

 

4年ぶりのツアー通算4勝目を狙う前・選手会長の時松隆光(ときまつ・りゅうこう)が、試合で自身初のホールインワンを達成。

 

8アイアンで打った4番パー3(165ヤード)の第1打は、「凄くいい球が打てた」と、近くに寄った感触を得ながら、ティを拾っている間にカップイン。

 

「入った…!」の歓声で弾かれたように慌てて顔をあげた。

腕を頭上に高々と上げて、何度も何度も挨拶する様子は「まるでげんちゃんの選挙運動みたいだった」というのも、居合わせた人の弁である。


あ、ときまつ、ときまつ、ときまつげんぞうで、ございます。

 

選手会長2期目の昨年、秋頃から始めたというパフォーマンスは、「頭を下げるだけでは遠くのお客様に見ていただけない」という気づきから。

 バーディを獲るたびに作るようになったこの“げんちゃんポーズ”は次第に定着し、今回の快挙もグリーン向こうで待ち構えるお客さんたちにも嫌っていうほどばっちり見えた。

 

大会事務局から30万円のご褒美をいただいた嬉しい1打を契機に、さらに4つのバーディを重ねて一時は通算9アンダーまで伸ばした。

 

「このまま、10アンダーまで行きたい」と、色気を出したところで躓いた。

難しい17番で第1打が木に当たり、目の前の木を避けて「右から左に回していくつもりがそのまま右へ…」と、奥の林まですっぽ抜けて4オン2パットのダブルボギーで後退。

 

「ホールインワンで調子に乗ってましたんでね。詰めが甘かった」と、後悔しきり。

「大洗はやっぱり調子に乗るとダメですね。よく分かりました」と、反省もしきりだったが、通算7アンダーで、4人並びの首位には残れた。

 

2020年から2期つとめた選手会長職では「試合をしていただけない。選手のみなさんに申し訳ない。主催者の方々の思いがあったり、外国人選手の入国問題など数え切れないほどいろいろあり、すごい役職に就かせていただいた重圧があった」と、改めて振り返る。

 

「でも、今年から谷原さんに交代していただき、プレッシャーがなくなり、自分の時間が持てています」と、昨年から崩していたショットの調子も「10球のうち半分くらいは思ったところに打てるなど、徐々にゴールに近づいている」と、今季はがぜん上向きだ。

 

選手会の会長職は離れても、理事として籍を置き、先週の空き週は「ジュニアゴルフ委員長」として監事の阿久津と現在賞金1位の桂川を伴い宮城県の女川町へ。地元ジュニアにスナッグゴルフを指導し、「3.11の大地震は、これからも忘れちゃいいけない。逆にお子さんたちに勇気と元気をもらってきました」と、思いも新た。

「また一緒にゴルフをして楽しみましょう」と約束してきた。

 

「明日は、最後まで調子に乗るなと自分に言い聞かせます」と、げんちゃんの謙虚で真摯なプレーを女川の子どもたちも、きっと見てくれている。

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