Tournament article

東建ホームメイトカップ 2022

女子プロ指導で初心に戻る。39歳、上井邦裕は「日々楽しく」

若い新顔がひしめくリーダーボードに、39歳が割って入った。

午後から多度に、いつもの風が吹いた難条件で、プロ18年目の上井邦裕(かみい・くにひろ)が、「65」をマーク。

 

12番パー5(563ヤード)のイーグルは、42ヤードのアプローチを58度で直接入れるチップインだった。

 

2013年大会で、自己最少スコアの「62」をマークしたコース。

 開幕前にはマレットや、アームロックと5本ほど形状で迷っていたというパターも、ふたを開ければまずまず好調。

 「ここは開幕戦で何度も回っているし、こういう感じで打てばこう返ってくるかなと。今日は風に乗せたり。イメージが出やすかった」と、攻略してきた。

 

男女プロとも優勝請負人と名高いベテランの清水重憲(しみず・しげのり)キャディと今週、久しぶりのタッグは、「話しも合うし、上手くリラックスしてやれた」と、好相性を再確認。

開幕初日の首位発進につなげた。

 

以前は海外で重ねたオフ合宿も、いまはコロナでままならないがその分、今年は宮崎を行ったり来たり。

岩田寛ら馴染みの顔に加えて、男子プロなら桂川有人や、女子プロの上田桃子さん、小祝さくらさん、脇元華さんら若くて華やかな顔ぶれとラウンドする機会があり「新鮮さがあった」という。

 

問われれば、指導する場面もあり「思うより、口に出す方が感じやすい。教えることによって、改めて大事だなという感覚はあった」と、初心に戻った。

 

見渡せば、20代がひしめくリーダーボードで開幕初日から、貫禄を示した。

もちろん、初優勝の悲願はあるが、まずはさておき「目標は1日1日を元気に楽しく。日々やるべきことをやって、無駄にしない。それが一番」とベテランに気負いはない。


関連記事