Tournament article

南秋田カントリークラブみちのくチャレンジトーナメント 2021

久常涼が逆転で今シーズン2勝目を飾る!

秋田県の南秋田カントリークラブを舞台に『南秋田カントリークラブみちのくチャレンジトーナメント』のファイナルラウンドが行われた。

首位と1打差の7アンダー2位タイからスタートした久常涼が1イーグル、10バーディ、1ダブルボギーの10アンダー61をマーク。通算17アンダーまでスコアを伸ばし、逆転でAbemaTVツアー2勝目を飾った。
なお61ストロークは大会コースレコードを1打更新し、さらにはAbemaTVツアーの最少ストロークタイとなる記録。もちろんこの日のベストスコアでもあり、2位以下に6打差をつける圧巻の逆転劇となった。

 「前回の北上(JPCチャレンジ)と同じように1打差を追いかける展開でのスタートで、今日に限っては最終組から2組前のスタートだったので自分のプレーができれば勝てると思っていました。そうしたら出だしからO Kイーグルについていい流れでゴルフができました」。

いい流れを作れた要因として今日のラウンドで2つのポイントがあった。1つ目は5番ホールでのダブルボギーだ。イーグルスタートで勢いに乗りたかっただけにO Bからのダブルボギーは痛恨と言えるが、そこで気持ちを切らさなかった。スタートホールのイーグルを貯金と考え気持ちを切り替え、その直後からの4連続バーディにつなげた。

もう1つのポイントは15番ホールのパー3だ。この日は同組の小林伸太郎もスコアを大きく伸ばしていたため、久常もなんとなく小林との優勝争いではないかと感じていた。
「終盤になってテレビクルーが付き始めたので、後ろの組を含めて他はあまり良くないのかなと思いました。15番は小林さんのショットもそれほど悪いショットじゃなかったと思うんですがボギーになって、優勝するにはここでバーディを取って引き離すチャンスだと思いました」。
その通りにこのホールで久常はバーディ、小林はボギーとなったため残り3ホールを残して差は3打に開き、実質このホールで優勝を決定づけた。

これで久常はAbemaTVツアーで今季2勝目。シーズン3勝を挙げるとその時点でレギュラーツアーへの出場権を得る。それを実現するためになんとしてでも7月中に2勝目を挙げておきたかったという久常。今週の試合でコースセッティングアドバイザーを務めた高橋竜彦も、ラウンドリポーターとして久常のプレーを目の当たりにして「あれは調子がいいからとかいう問題じゃなく、ちょっと別格。これからが本当に楽しみだね」と太鼓判。日本の男子ゴルフ界を担う一人としてどのようなゴルファーに成長していくのか今回の優勝でさらに期待が膨んだ。

関連記事