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JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP CHALLENGE 2021

ツアー選手権で刺激を得た櫛山勝弘が優勝圏内に踏みとどまる

6アンダーのトップタイからスタートした櫛山勝弘だったが、この日は2バーディ、1ボギーの1アンダー71と思い通りにスコアを伸ばすことはできなかった。ただ、雨の中でのラウンドでアンダーを出せた事は大きいと振り返る。首位とは3打差があるものの、十分逆転優勝のチャンスは残されている。
「昨日ほどゴルフが噛み合わなかったですね。まあ、それでもアンダーで回れた事は大きいと思います。順位的にはいい位置なので、面白い最終日になればと思います」。
櫛山は1997年生まれの千葉県出身。今週の大会にも出場している大岩龍一とは同い年で出身も同じ。しかもジュニアの頃に習っていた先生も同じで、さらには今現在指導を受けているコーチも同じという偶然が重なり、長年に渡り友でありライバルという関係が続いている。今週の好調なプレーには実は間接的に大岩が関係している。大岩は先の『日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills』で3位タイに入ったが、その際にバッグを担いでいたのが櫛山だ。初タッグでの好成績にお互いに驚いたようだが、そもそもなぜ大岩のバッグを担ぐことになったのだろうか?
「以前からツアーでキャディをしてみたいと思っていたんです。もちろん自分のゴルフに何かプラスになるのではと考えていたので。たまたまあの試合で担ぐことになっただけなんですが、3位タイという結果には驚きました」。
櫛山がレギュラーツアーで見た光景は全てが刺激的で、しかも友である大岩が大舞台で活躍しているのを見て、モチベーションが上がらないわけがない。
「いろんなプロの方と一緒の組でラウンドさせてもらって、本当に勉強になりましたし、いい刺激になりました」。
次は自分の番だと心に強く誓った思いが、今週の好調につながっている事は間違いない。明日の最終日の逆転劇に期待したい。

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