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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2021

トップ3は揃って出遅れ

沈滞ムード

賞金ランキング順に組まれた初日。

最終組で回ったトップ3が揃って出遅れた。

 

賞金1位のチャン・キムは、出場30人中まさかの最下位(4人タイの27位)に沈んだ。

 

4番5番と続けてバーディを先行させたが、最後は「74」と崩した契機は6番だった。

2打目のミスショットが堪えてショットに集中できなくなった」という。

 

「その後もミスが続いて、修正を試みたが対処することも難しかった」と、上がりの2連続も含めて瞬く間に7つもボギーを積み上げた。

 

「自分にプレッシャーをかけ過ぎないように。打開策を見つけなければいけない。自分を信じて11打に集中したい」と、立て直しに懸命だ。

 

対して、逆転の賞金王を狙う賞金2位と3位も、1オーバーの21位に止まった。

 

この大会で勝つか、単独2位以上が条件の木下稜介は、「思い通りのショットが打てる回数がほんと少なくて。下半身が止まってしまって左に曲げるミス。我慢のゴルフで、今日は少しつらい1日になりました」と、視線を落とした。

 

「この調子でよく1オーバーで上がれたな、と思うくらい」。

 

首位との差を6つにとどめたことには「気合いと根性出せたのかもしれない」と、同門の女王の視線を意識しながら「あと3日はそれがもっと必要になってくる。少しでも状態を良くして優勝を諦めずに最後までプレーしたい」。

 

そして、今大会で勝つしかない金谷拓実は、「普段通り悪いスタートでしたね」と、前半の2ボギーと、後半ひとつのバーディで、木下と共に「71」。

 

今季2勝、アマ時代を含めて通算3勝のスーパールーキーだが、初日に出遅れがちなのは、自他共に認めるところ。

 

「チャンスにつけられなかったので、そういうところ。明日からいいスコアを出したい」。

先週も初日は47位と出遅れながら、最終日にはV争いした。

成績順に組まれる2日目以降はいつものように、尻上がりの急上昇で今季最後の勝者を目指して歩く。

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