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三井住友VISA太平洋マスターズ 2021

金谷拓実が史上3人目のアマ・プロ同一大会優勝へ「週末も楽しみ」

御殿場で快挙を続けます©JGTOimages



2日目のリーダーボードが壮観だ。

通算4アンダーで首位に並んだ幡地隆寛も金谷拓実も、1差の3位タイにつけた谷原秀人も、比嘉一貴もみんな、東北福祉大の出身者。

 

そればかりか5位タイには現役の@杉原大河さんと、9位タイの@米澤蓮さんも眈々と控える。

 

「どなたがいるのかまだ見ていないんですけど…。楽しみですね」とニッコリした金谷は、その中でも特に偉業がかかる。

 

19年に達成した史上4人目のアマVに続いて、プロでもVなら史上3人目。

 

1973年のツアー制度施行後、アマ、プロ同一大会優勝を達成したのは倉本昌弘(アマ1980年、プロ1984年、1987年、1988年中四国オープン)と、2011年と2016年の今大会を制した松山英樹だけだ。

 

強風の2日間は、初日の6番でのダブルボギーと、この日は17番でボギーを打ったが、オーバースコアはその2ホールだけ。

 

「難しい中で、スコアを落とすホールが少ないのはいいこと。いいセーブもあったしいいプレーができている」と、頷いた。

 

昨年10月のプロ転向してすぐプロ2勝。

優勝を覗いたトップ107回。

ワースト順位は2度の16位で、予選落ちゼロ。

現在、賞金ランク5位で熾烈なレースの主役を演じる。

 

5月の全米プロと7月の全英オープンを挟んで、欧米ツアーを転戦して経験も重ねた。

「色んな選手の色んな攻め方も見てきて、難しいコースでも少しは対応できるようになっていると思う」と、成長の手応えを語る。

 

御殿場での前回の優勝は、東北福祉大の3年時。

最終日の最終ホールは松山を彷彿させるイーグル締めで勝ちきった。

 

2年後の今年もまた、偉大な大学先輩の記録を見据えて大会を折り返す。

「このコースに来ると楽しい気持ちになってきます。今年も良い位置で週末を迎えられるので楽しみ」と、微笑んだ。

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