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ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ ツアートーナメント 2021

出場はできなかったけど。ZOZO→ガツーン!と植竹勇太が2位発進

先週の感動のまま©JGTOimages
先週の残像を頼りに、プロ5年目の植竹勇太が6バーディの「65」。首位と1差の単独2位につけた。

インスタートから出たこの日は11番で10メートルを沈めるなど序盤から、パットの好調がショットにも波及。

「ピンチもなくラウンドできた」と、ボギーなしで回り切った。

先週の「ZOZOチャンピオンシップ」は繰り上げ出場を狙って、現地でバブル(隔離措置)の仲間入り。

上位3人に出場権があった「ブリヂストンオープン」では、最後に香妻陣一朗に抜かれて、惜しくも4位に。
同大会の資格で入った3選手に欠場が出た場合に限り、権利が下りてくるという厳しい条件ではあったが、あえて会場入り。

けっきょく出番は来なかったが初日の朝、最終組のスタートぎりぎりまで待って、コースを辞す植竹は「初めて米ツアーの会場に来て、いろんな選手を見られて本当に勉強しかなかった」と、とても喜んでいた。

出場できるかどうかわからなくとも火曜日から毎日、コースに入り、「ZOZOランキング」による繰り上げで出場権を獲得していた大学同期の比嘉一貴と練習ラウンドを重ねながら、前後左右の選手をじっと観察。

その中で、植竹が特に関心を寄せたのが、米ツアー選手の朝のパット練習法だった。

「僕はいつもレールの器具を使って練習しているのですが、向こうの選手はみんな、フェース面とか出球をチェックする機械を使っていたんです。みんな構えや打ち方はめちゃくちゃなのに、アライメントがしっかりしているから、どこからでも入れてくる。僕が今まで意識していなかった部分」。

さっそく、今後の練習に取り入れることにした。

打撃練習場でも「刺激しかなかった」と、特に大学先輩の松山英樹の弾道に改めて驚愕。
「あのコースであんなにアンダーを出して勝てるのも、本当にすごい」と、今も焼き付いている。

「来年も日本で開催してくださったら絶対出たい。今から来年に備えたい」と誓って今週の茨城県に移動してきた。

現在、約1600万円余で賞金ランキングは47位。
念願の初シードが目前だが今年の残り試合も、上位選手しか出られないシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」も併せて6戦だが、植竹の出場が確定しているのは主催者推薦をもらった「ダンロップフェニックス」と「カシオワールドオープン」だけ。

3月に結婚した裕加(ゆか)さんには「とりあえず今週、予選を通過して」と、言われている。
「残り少ない試合で結果を出したい。勝ちたい」と、切実だ。

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