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JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 2021

まさか、まじかのホストプロ。塩見好輝は「僕も驚かれるような結果を」

中西(右)と共にホストプロを務める塩見。自分も、まさかまじかって言われたい!©JGTOimages
史上初の選手会主催大会で、2つ年上の中西直人と共に、思いがけずホストプロをつとめることになった。
プロ9年目の塩見好輝(しおみ・こうき)は「まさか、まさかでしたね」と、好機を喜ぶ。

塩見が、サトウ食品とのスポンサー契約を発表したのは、今年3月8日。
「昨年、社長や社員のみなさんと、一緒にゴルフをさせていただく機会はあったのですが突然、お電話でオファーをいただいて。びっくりしました。ほんとに自分でいいのかな、って」。

さらなる驚きは、その約1か月後だ。

同社が、今度は本大会の特別協賛を引き受けられたと聞いて、「えっ…って、なりました」。
あまりのとんとん拍子に改めて、社長のゴルフ愛を実感。
そして、感謝。

かつては男子ゴルフの主催をつとめられたり、コロナ禍では男女プロペアマッチを開いてくださるなど、もともとゴルフ界への理解は深かったが、「ゴルフが好きってだけで、大会をやろうっては、なかなかならない。ありがたいしかないですね」。

急展開に、結果で報いたい気持ちで一杯だが、不安材料が今年のシーズン再開3戦の成績だ。

「東建ホームメイトカップ」→予選落ち。
「関西オープン」→67位
「中日クラウンズ」→予選落ち

「調子がいいとは言えません。首痛など体の状態もよくなくて…」と、ちょっぴり笑顔が曇る。
「そんな中でも結果で応えられるように。頑張るだけ」と、言い聞かせる。

第1回の開催コースに決まった栃木県の西那須野カントリー倶楽部には忘れられない思い出もある。

デビュー2年目の2013年。同コースで行われたツアー予選会のQTサードで、22位に入って予選を突破。
「あのとき、最終日の朝、スタート前にティ横の小屋で吐いたんです。ここで落ちたらまた試合に出れん、と。そこまで緊張しながら、なんとか通過ができた」と、次ステージのファイナルQTも33位でクリアし、翌年のシード権を確保。

「いいイメージがある。久々に戻ってきましたけどコースは相変わらず景観がキレイで、戦略性も高いし、練習場もなかなかないくらいに広くて。用意していただいた環境に感謝して、精一杯応じられるように」。

隣で満面の笑みを浮かべる先輩ホストの中西は、男子ゴルフのお祭り男だ。
「僕は、ここまでのキャラにはなれないけれど。僕は僕なりに大会を盛り上げられるように」と、我が道を画策する。

先週は、大学先輩の岩田寛が6年ぶりの3勝目を飾り、先月4月は、大学後輩の快挙に泣いた。
「1個下のヒデキがマスターズに勝って。みんな泣いた、って言いますけど、僕もまじか、まじか〜…って。本当に、胸が熱くなりました」。

今週は、自分のために涙を流してみたい。
「あんなに予選落ちしていたのに塩見勝ったの?って。まじか〜って。驚かれるような結果を出したい」。
サトウのごはんに絶妙な塩づけで、恩人を喜ばす。

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