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SMBCシンガポールオープン 2020

ジャズが連覇のチャンス。ローズは暫定4位、石川は…

(右から)ジャズとローズ、揃ってV争い
2日連続でサスペンデッドとなった。4人が翌18日に、第2ラウンドのプレーを残した中で、昨年覇者のジャズ・ジェーンワタナノンドが暫定首位に躍り出た。通算10アンダーで、06年のアダム・スコットに次ぐ大会2人目の連覇に向かう。

リオ大会で金メダルのジャスティン・ローズは通算8アンダーで、こちらもまた好位置につけた。

好スコアの2人に挟まれて、石川遼は唇を噛んだ。
1バーディ、3ボギーの「73」と、スコアを落として第1ラウンドの15位タイから、40位台まで後退。
「アイアンショットの調子が本当に悪かった」と、そのためいっこうに、チャンスにつかない。
「みな5から6メートルとか。あとは15メートルくらいから、2パットとか。それで欲を出したり、リズムを崩している」。

前半9ホールは、アプローチで寄せた8番を除いてすべて、2パットのパーが並んだ。
やっとスコアが動いた13番はボギー。さらに16、17番では連続ボギーを叩いて「風の影響はない、自分の問題。今日は朝から何か少し違うな、というのがあった」と、異変を感じながらも、修正ポイントを見つけられないまま上位との差はどんどんついた。

「日本のコースより、難しいと思いますけど、ジャズはこっちのほうが、やりやすいように見える。アメリカ基準のコース。世界を目指していくには、こういうコースで4日間安定したスコアを出せるようにしたい」と、同組のリーダーを悔しそうに仰ぎ見た。
ローズについても「安定している人との差はものすごいな、と。メンタルも、技術的な再現性も2人ともものすごい」。

せめて最終18番のバーディで掴んだ手応えを、握りしめて3日目に向かう。
「最後のティショットとセカンドショットで、やるべきことがわかった」。反撃のチャンスはまだ2日もある。
  • 石川も諦めない!

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