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〜全英への道〜ミズノオープンatザ・ロイヤル ゴルフクラブ 2019

好物はココイチ。豪州のディラン・ペリーが好位置

前のティを使ったために、初日は8000ヤード超のセッティングとはならなかったがそれでも実測7643ヤードの超ロングコースで、平均300ヤードの飛距離は最大の武器。

「今日はパットも良かったですし」と、にこやかに上がってきたのは今年、デビューしたばかりの新顔。
豪州のディラン・ペリーが、5アンダーで回った。
前半のインコースを2アンダーで折り返すと、3番では5番ウッドを握った225ヤードの2打目を7メートルに乗せて、イーグルも奪った。
「ドライバーショットには自信があるので。アドバンテージはありますね」。

バイクレーサーになるのが夢だったが、8歳時の転倒事故で右足を骨折。
再びケガを負えば、切断の危険もあるといわれて断念した。
サッカーなど、足を酷使するスポーツをすると古傷が痛んだ。
その点ゴルフなら「一番、影響がなかった」と13歳からクラブを握ると、豪州アマなど数々のタイトルを獲得。
2017年には、歴史と伝統の全英アマで準優勝した。
翌年にプロ転向するなり、最高3位の成績を残した。

「まずは日本で力をつける」と昨年、初挑戦のQTで22位に。
今季の出場資格を得るなり、デビュー戦を飾った国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」では8位に入った。
将来の目標は米ツアーの参戦だが、「そのためにも一歩一歩」と、慎重だ。
「この大会で、4位に入れば全英オープンに出られるのも知っているけど初メジャーも一歩ずつ」。

出場3試合目と、まだまだ新しい環境には慣れないが、日本で美味しいお店を見つけるのが楽しみ。
「"ココイチ"も好きだよ。でも辛いのは苦手だから、僕はノーマル派」。
日本でも人気のカレー店で好きか嫌いかどっちやねん、とつい突っ込みたくなるが、23歳はとにかく初年度の日本をエンジョイしているようだ。