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ANAオープンゴルフトーナメント 2019

祝・ゴールドメンバー入り! 出水田大二郎が2週間のうっ憤を発散

この春、悲願のゴールドを取得した出水田大二郎が、好発進した。股関節痛で休んだこの2週分のうっ憤を、さっそく晴らす6アンダー。主催者に日ごろの感謝を伝えた。

出水田には2週ぶりのツアー。「久しぶりにゴルフができて楽しかった」という。
気持ちがスコアに現れた。2度の連続バーディを含む7バーディ(1ボギー)の66。午前組の暫定トップで飛び出した。

股関節痛を発症して、2日目のスタート前に無念の棄権をしたのは、2試合前の「RIZAP KBCオーガスタ」。
鹿児島県出身だがこの2月から、大会の開催地の福岡市内に引っ越し。準地元で昨年の初Vに次ぐ、連覇による2勝目がかかっていただけに、その日曜日は自宅のテレビ観戦で「悔しい思い」をしたという。
同大会で、初優勝を飾った若い比嘉一貴の戦いぶりに自分を重ねて「一喜一憂しないで淡々と、楽しんでやる姿がよいと思った」。2歳下の比嘉の強心臓に発奮する一方で、成瀬克弘・JGTO公式トレーナーの指示に従い、その翌週の水曜日までは、クラブを握らずじっと我慢。

座ったままでも腹筋が割れると話題のトレーニング器具を使うにとどめて安静に、先週木曜からやっと練習解禁。
”復帰戦”に備えて調整を重ねてきた。

「今週は、頑張りたかった」。
今大会主催のANAは、男子ゴルフのオフィシャルパートナーでもあり、出水田も日々の転戦で「本当にお世話になっています」。
一昨年の初シード入りから出場試合数が一気に増えると、飛行機での移動も多くなり、昨末末はついに念願のステイタス取得も間近。

「本当にあと一息だったので、12月にゲートを出ないで沖縄往復。中のレストランで沖縄そばだけ食べて帰った」。
捨て身の一往復で、晴れてゴールドメンバー入りを果たして乗り継ぎ間のラウンジの使用や、荷物の超過を免除してもらったり、今シーズンからより快適に、転戦ライフを満喫している。

深い藍色を基調としたこの日のウェアも主催者の企業カラーを意識したもの。
成瀬トレーナーから課された、股関節の可動域を広げる4種のメニューも朝夕欠かさず、「4日間のうち、悪い日も来ると思うが、気持ちを切らさず我慢していけたらいい」。
ツアー2勝目で、プロのステイタスもワンランク上げる。

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