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東建ホームメイトカップ 2019

‟チーム孔明“は、平成最後を彩れず

40歳の小田孔明が、最後に歴代覇者の意地を見せた。18番のパー4。7メートルのバーディトライは「最後に絶対ぶち込んでやる」と、連続バーディ締め。単独3位に食い込んだ。
「去年は6位が最高で、今年はいきなり3位だから」。
10年の連覇に続く大会V3で平成最後の試合を飾ることはできなかったが、14年の元賞金王が今年はさっそく復活の兆しを示した。
 
最終日は孔明率いる‟チーム孔明“に、一昨年から加わった出水田大二郎との最終組。
首位で出た孔明を、出水田が1打差で追う師弟の直接対決が注目を集めたが、悲運はさっそく2番で起きた。
出水田が左にOBを打てば、小田孔明はティショットを右の池。
孔明はどうにかボギーにとどめたが、出水田はトリプルボギーで転落した。
「大二郎は、意気込みが空回りしたのかな」と気遣ったが孔明にも弟子を構っている余裕はなかった。
 
1オーバーで折り返すと12番から懇親の3連続バーディ。
挽回しにかかった。
16番パー3は「フォローの風で、8Iで打ったが上の段に行くとは思わず」。
難しいラインが残って今週初の3パット。「後半、やっとエンジンがかかってきたけど、すでに遅しでしたね」。痛恨のボギーも後半は5つのバーディで応戦できた。

5年ぶりの通算9勝目には届かなかったが懸命に盛り返して、日本勢最高位でチームの筆頭をアピール。
弟子の出水田は、目の前で18位まで落ちた。
「大二郎にはこういう経験が、次の2勝目につながる。今回は自分も勝てなかったけど、勝つときはこういうゴルフをするんだよというのを見せられたと思う」と、今季国内初戦からさっそく若弟子に少し背中を見せられたのは満足だ。

最終組で孔明との師弟対決に挑んだ出水田大二郎のはなし「孔明さんの終盤の勝負強さ、スイッチの入れ方はすごい。僕はまだまだ」

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