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日本プロゴルフ選手権大会 2018

上井邦裕がベストスコアの67

主催者が仕掛けた罠を、とことんかいくぐった。ベストスコアの67を出して上がるとちょうど、クラブハウス2階のテラステントでこの日、隣の西コースで行われた「PGAジュニアリーグゴルフ」の表彰式。
子どもたちの前で、飛び入り参加の“公開インタビュー”に臨んで「今日は、ティショットが全部フェアウェイに行った」と、胸を張った。

倉本昌弘PGA会長にも「凄い!」と目を剥かれてイイ気分。「倉本会長のピン位置は難しいけど、今日は上手くいった」と、その鼻を明かした。

日曜日に寝違えその後3日、回らなかったという首もすっかり痛みが去るなり41位での決勝進出から5位と、ごぼう抜きの急浮上に成功した。

3年ぶりのシード復帰を果たした今季は開幕目前に、左腕を骨折しながら、3戦目の中日クラウンズでV争い。
3位タイから出た最終日に一度は首位に立ちながら、17番のボギーで悲願の初Vをふいにした。
「悔しいのは悔しかった」とやまない反省も、親交がある女子プロ界のレジェンドの言葉で、前を向けた。
「森口祐子さんが“反省はしてもいいけど、悔しさを引きずっても意味がない”と。そんなようなことを、言ってらしたと知人がメールを送ってくれて」。

切り替えて、冷静に敗因を分析してみた。
「最後の詰めというか、思うようなゴルフは出来ていたと思うが、最後大事なところで崩した。今度は気を抜かず、勝ちにこだわる」。
3打差からにらむ初Vはメジャーのビッグタイトルだ。

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