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上井邦裕は手痛い4位

悲願のツアー制覇は、メジャーチャンプに奪われた。ほんの紙一重だった。1打差で迎えた17番のパー3。
「8番アイアンと迷ったが、フォローなら9番アイアンでいい」と、思ったほどには風もなく、振り抜きも悪かった。

先にヤンが入れた手前のバンカーこそ回避したが、上井もグリーンに届かずティショットが落ちたバンカーそばの手前のラフは、ところどころ芝もなく、思いのほかライが悪かった。

「左足下がりで、へこんだ場所で、砂が硬くて。コンクリートみたい。下地が固いから、クラブも開けない。とりあえず、土手に当てて前に行こうと思ったが、あまりに下が固くてクラブが入らなかった」と2打目は高さも足りず、土手にぶち当たって勢いなくバンカーに転がり落ちた。

一度は首位に立つ僅差の争いで、ダブルボギーで自滅した。
最後もボギーでさらに差を広げて敗退した。
「悔しい」と、唇を噛みながらも光明はある。

3年ぶりに、シード復活を決めた今季。オフのトレーニングで、転倒して左腕を骨折。
一度は絶望を覚悟しながら、国内開幕3戦目のV争い。
「オフにケガはしたが手応えはあって。思っていたより早めにチャンスが来たので。また来ると思う。練習を頑張る」。

2005年のプロ入りから誰より初Vが待たれた逸材も、今年36歳を控えてこの日のV争いでも「自分としては、ゆとりがあった」。
この日最終日最終組で回った若い秋吉が、首位で出ながら目の前で崩れていく様子を、「昔も自分は同じような感じだったのかな」と重ねて、「今は変に入り込みすぎることもなく、しっかりとラウンドすることが出来た」とどん底も含めた経験で養われた精神面の強さを実感できた。
初Vはまた取り逃がしたが、心身ともに手応えを感じることも出来た。
「腕は試合毎によくなっているので。今週みたいにクラブが振れてくると痛い部分もあるが、大丈夫だと思う」と、ケガの経過も良好だ。

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