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RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 2018

休業中には子宝も恵まれ・・・矢野東は「良い復帰戦になった」

2日間で通算7オーバーは、予選通過には遠い110番台。それでも約1年ぶりに戻ってきた男前の表情は、明るかった。
「スコアはひどかったけど、自分のゴルフ的には想像以上。ビックリするほど満足している」。
この日2日目は、強風に見舞われたが、難条件にも一時は「完全に壊れた」という課題のショットに、陰りはなかった。

不振は昨年5月に戦線離脱し、左ヒジの内視鏡の手術を受けるずっと前から続いており「夢に出るくらいひどかった」という。
「芯に当たらず、右にも左にもぶん曲げる」。
悪いイメージを残したまま、長期の休業に入っただけに、この復帰戦も不安だった。

「不安材料ばっかりで、ここに来るまではスコアメイクにも頭が回らなかったが、以前のひどいショットは今日に限ってはほぼなかったので。ネガティブな考えとか気持ちが今週の2日で消えた。あとはショートゲームとマネジメントでやっていけると思えた」。

今大会から試合中のケガを公傷とみなす「特別保証制度」(公傷)の適用を受けて、完全復帰を目指す。
シード復活への道のりは長いが丸1年ぶりに帰ってきたツアーで、さっそく確かな手応えをつかめたのは大きい。

休んでいた間に待望の子宝にも恵まれた。今年5月に生まれた長女の七楓ちゃんの出産にも立ち会い、「子育てなら何でも出来る」と今やイケメンならぬ、育メンのプロ。
「沐浴からおむつから完璧にやれる。うんちなんて、匂いで分かる。助産師さんも出来ますよ」と、パパは鼻が高い。
今回は貴重なプロゴルフ人生のうち、丸1年を棒に振った形だが悪いことばかりじゃなかった。
「いい復帰が出来ましたね」。
休んでいた間に選手として、またパパとしても大きな自信を得て帰って来られた。

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