Tournament article

ダンロップ・スリクソン福島オープン 2017

選手会副会長が存在感

涼しげなストローハットもキマっている。今季のジャパンゴルフツアーを支える選手会“副”会長が、本業でも存在感を示した。初日、5アンダーで回ってきた横田真一。
水曜日に一緒にコースの下見をした大学の後輩の近藤共弘に「今日がピークじゃないですか」と言われたほど練習日から絶好調だった。

昨年は、25アンダーという大量の優勝スコアを記録した今大会で、出遅れは致命傷であることは予習済みだった。
過去3回大会のデータを収集する中で、一昨年の予選カットスコアが4アンダーであったことを思い出して「バーディ獲らなきゃダメだ、と。初日から、気合いを入れた。昔のデータを見ていて良かった」。初日から攻めて、奏功した。

いま大評判のインスタ。「試合でやれよ・シリーズ」は、「おかげさまで、1000人を越えました」。
この日は2打目を丁寧に刻み、56度のウェッジで打ったサードは「バックスピンでフックラインを残した」と、狙いどおりに1メートルを沈めた。18番の「完璧」なバーディ締めは、「“試合でやりました・シリーズ”として載っけたかった」と、インスタでは新シリーズもスタートさせる?!

選手会副会長として、寝ても覚めてもツアーの活性化に知恵をひねるが、そのほかにも“副業”三昧のプロゴルフ生活は、家族と過ごす時間もないくらいに大忙しだ。
順天堂大学大学院の“マスター横田”は執筆業も順風満帆。今年はさらに3冊のレッスン本を書き下ろす予定で、積極的にSNSを配信するのもその宣伝活動のため。
「引退後、いかに第二の人生につなげていくかと頑張っている」。
15年から、シード落ちしたままでもそんなマルチな横田を支えてくださるスポンサーもついて、「ご奉公もしなくちゃいけないし、チャレンジでもレギュラーでも頑張らなくちゃいけないし、本は書かなくちゃいけないし。ツアーを盛り上げるためにもいろいろ考えなくちゃいけない。忙しくて」。

多忙な中で先日は、4月のツアー開幕以降ほんとうに久しぶりに家族揃って食事ができた。プライベートな時間も割いて、頭も休まる暇もないくらいという中で、これまた本当に久しぶりに選手会副会長が好発進した。

関連記事