Tournament article

関西オープンゴルフ選手権競技 2017

松山・遼世代の新顔! 小野田享也が65をマーク

今年の会場の城陽カントリー俱楽部は、メジャーにも匹敵するセッティングという選手もいる。2日目も相変わらずの難条件で、6アンダーで回ってきたのはまだデビュー3戦目の選手だった。

小野田享也(おのだたかや)、25歳。
松山、石川世代である。
特に松山は、「(東北)福祉(大)で、僕は日大で、大学時代に2度ほど回りましたけど、歯が立たなかった。勝てる気がしなかった」。でも、大学で一学年下の堀川未来夢になら「大学時代も負けなかった。あいつが出来るなら、俺もやれると思える」。
一足お先にシード選手を経験した後輩に、まずは追いついてみせると今年、デビュー元年を迎えた。

国内開幕戦から3戦で、すべて予選通過を果たして迎えた今週。
「先週が、あまりに入らなすぎた」と、ピン型から持ち替えた、マレットタイプのパターがハマった。

「大きなヘッドで、ミッキーマウスみたいな丸がついている」。新パターを持ったら、もともと得意分野に磨きがかかった。
「安心感があって、ショートパットが怖くない」と、1ピン距離のチャンスはほぼ逃さず、10番では1.5メートルの下りフックもパーでしのいで「ホッとした」。

ラウンド途中はスコアボードも見ず、自分の置かれている状況も分からずにいた時まで平常心だったが最終ホールでふいに、大勢にカメラマンに囲まれて「自分かな…?」。

午前組の中では単独首位で上がって、初めて会見場に呼ばれると、「すべてが未体験で、それなりに緊張してます」。

2009年の全国高等学校ゴルフ選手権で優勝。2012年は、中部オープンでプロの試合を制した。
高校、大学時代を通して、レギュラーツアーは3試合の出場経験も、「あのときは趣味というか…仕事じゃない。ただ楽しむだけでしたけど、今はしっかり稼いでいかないと、と」。
宮里藍さんの活躍に刺激を受けて、目指したプロゴルフの世界。「今は順調ですが、悪い流れになるときに、耐えることが出来れば」。
3日目は、もちろん初めての最終組。初めての優勝争い。試練を覚悟で、未知の世界に分け入る。

関連記事