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トップ杯東海クラシック 2017

時松隆光は一時、単独首位に立ったが・・・

スンスの悲劇を目の前で、見ていた選手たちはなおさらいたたまれない気持ちだった。「優作さんも、ダボを打ったし、組としては、あまり良い雰囲気ではなかった」と、振り返ったのは同組の時松。

通算13アンダーまで伸ばして単独首位で、問題の16番ホールを迎えた。
ピン手前の端っこに乗っけて、スンスがグリーンに戻ってくるのを待つこと、15分超。
見ないわけにもいかない。しかし、凝視もしたくない。
「あんな時間は経験したことがなかった。見て見ぬ振りというか、どう時間を使うか難しかった」。
長い時間待っていたわりには、長い長いバーディトライは上手く寄せたと思う。

この日は、序盤からパットが絶好調だった。
5メートル前後のチャンスを面白いように沈めて、V争いを繰り広げた。
「16番までは良かっただけに、17番は悔しい」。
スンスが「11」を要した影響でプレーが遅れた。
「次の17番は急ぎ気味でしたけど、言い訳にはしたくない」。
3打目のアプローチをダフって「カーっときていたのは間違いない」。
長い長いバーディトライを、4メートルも残した。
「パーを獲りに行ったんですけど、手は動いていなかった」と、今度は1メートルほど行き過ぎた。
「山を越えて、上りかと思ったんですけど、下りだったのか、思ったより走ってしまった」。
3パットのダブルボギーで、あっという間に混戦にまみれた。
最後の18番は、奥からまたくぐったような球になり、グリーンに乗せるまでに4つかかって1メートルのボギーパットはよく入れた。

1打差の3位に後退したが、「首位で最終日を行くよりも、結果良かった」と前を向いた。
「また明日、仕切り直すしかない。引きずらずに臨みたい」。最終日は、片山晋呉とツアー通算2勝目を狙う。三好と無類の相性を誇る過去5度の賞金王。
「片山さんが、臨む感じとは違うと思うが僕はあわよくば、もう一度優勝できるように頑張る」。
懸命に食らいつく。

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