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東建ホームメイトカップ 2017

復活を期す! 49歳の谷口徹

49歳も元気に開幕!
おなじみのベテランが、明るい笑顔で戻ってきた。国内開幕直前の勝利も、軽くいなした。

つい先週の土、日に開催されたツアー外地区競技の岐阜オープンで、2位と5打差をつけるぶっちぎりVも、「たまたま僕が上手かっただけ。勝ったうちにも入らない」と、今年は春からさっそく滑らかな口は、手応えの証でもある。

初シードを獲得した97年以降としては、最低の賞金ランク80位に終わった昨季。自身の最終戦で、それまで2年続けた筋トレの失敗を、自ら認めた。
マキロイならぬ“タニロイ”を目指し、パワーアップを求めたつもりが結果につながらず、明らかに意気消沈した姿でコースを去った11月…。

「パワーがついたから、パワーを活かしたスイングをと思ったのが、ボールコントロールがうまくいかなくなった。アイアンは左に行くようになり、ドライバーも悪くなった」。

このオフは深い反省から、特に上半身の無理な負荷運動を控えて軌道修正。おかげで「前よりボールコントロールが上手くなったと思う」と、本来の持ち味が戻ってきた。
「もっと若いうちに、トレーニングをしておいたらよかった」とは今さらかなわぬ後悔だ。
「もう飛距離を目指すのはやめました。そのかわり、後ろから“3ポイントシュート”を目指す」と今年は「入るから、練習も必要ない」と、豪語するパットを武器に、復活を目論む。
「…お金しっかり稼がな、娘にバカにされるから」。
切実な台詞も二女の父の、何よりの発奮材料でもある。

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