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セブン・ドリーマーズ・チャレンジ in 米原GC 2016

丸山大輔が通算21アンダーの独走優勝!今季チャレンジトーナメント初優勝を決める!!

ベテランの試合運びとは、こういうことを言うのだろうか?
丸山大輔は、前半の7番で右のラフからのセカンドを池に入れてボギーを叩いたものの、9番ですぐに取り返すと前半2つスコアを縮めて勝負のバックナインへと突入する。
この時点で、2位タイグループとは2打差。全体的にスコアが伸びる中、まだまだ勝負の行方は分からないのではないか…と思われた。
しかし、レギュラー3勝、チャレンジ1勝の経験は、勝負所を熟知していた。
後半のINに入ると前半からギアを一つ上げたようなゴルフを展開。11番と12番で連続バーディを奪う。さらに14番でもバーディを奪いこの時点で2位とは5打差。周りも決してスコアを伸ばしていないわけではないのだが、丸山大輔のゴルフが他を圧倒する形となった。
 その後も丸山は16番と18番でバーディを奪い、他を寄せ付けないゴルフで圧勝劇を飾った。
 “いやぁ〜メチャクチャ嬉しいですね。先週の『フジサンケイクラシック』のマンデーから本戦出場して2位になり、そのままの足で日本オープンの予選。そしてこの大会はぶっつけ本番だったので、何とか3日間できればという気持ちだったのですが、まさか優勝できるとは…”と、表彰式後のインタビューでは率直な気持ちを語る。
 
だが、この優勝へと続く予兆は見えていた。
“実は今までパターが不調で、シード権を手放したのもパッティング不調だったせい。でも、先週の『フジサンケイクラシック』の2日目に10年以上も前のパターに替えてみたら、いきなり良くなったんです。これまではグリーンに上ることが不安でしょうがなかったのに、今ではストレスがなくなりました。今日も5メートル以内はほとんど入ってくれたと思います”
この好調なパッティングを武器に3日間戦い抜き、重ねたスコアは実に21アンダー。2日目にはコースレコードとなる62ストロークを叩き出しての優勝であった。
 
丸山にとって、チャレンジトーナメントでの優勝は、2001年の『PGAカップチャレンジトーナメント』以来、2勝目。また、この優勝によって、チャレンジトーナメント賞金ランキングは一気に2位まで順位を上げ、後半戦に向けて大きな弾みをつけたが、この好調さがあれば目標は一気に高くなる。
 “自分にとっては、やはりツアーでのシード復活が一番の目標。来週は『ANAオープン』に出場しますし、輪厚は好きなコース。フォールシャッフルもありますから、この流れを来週にも持ち込んで上位を目指して頑張ります”

 それぞれが、それぞれの目標を抱き迎える秋のシーズン。ツアーシード復活を目指す丸山大輔の勝負の秋が始まる。

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