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フジサンケイクラシック 2016

池田勇太が66をマーク

初日は4オーバーと大きく出遅れながら、思い入れの深いコースで盛り返してきた。池田が66で回ってきた。

「ティショットは、相変わらずパラパラ」。
その分、アイアンのキレがあった。チャンスをたくさん作り、この日はインスタートの16番や、18番。1番で1メートルを逃さなかった。
11番や、7番では5メートル以内も外さず、最後の9番では、きわどいパーパットも拾った。

8月のリオ五輪で日本代表をつとめて、帰国初戦の先週は、昨年覇者ということもあり、ひどい時差ボケも「気合いで頑張った」と、最終日にも66を出した。

今週は、ようやく時差ボケから解放されたが、「先週のツケが回ってきた」と、今度は体の奥に、鉛のような疲れを感じて「寝過ぎち
ゃって。ずっとベッドから出たくない」と毎日、引きずるようにコースに来る。

「思い切って振ろうとしても、振り切れない。体が思うようにいかないというのはこういうこと」。気力を振り絞り、今年もまた富士
桜で優勝を狙える位置まで持ってきた。

高校生で、プロの試合に初めて出たのがこの大会。「コースが大好き」と、幾度もチャンスを迎えながら、今だ勝ちきれないのもこの
大会だ。

大事な試合で、今年は専属キャディの福田央さんにここで夏休みをあげて、久しぶりにハウスキャディさんを起用して、他の選手に邪魔にならないようにと、歩き出すタイミングを教えてあげたり、ニコニコとあれこれ世話を焼きながら、楽しそうにラウンドしている。
首位とは4打差。3日目のムービングデーには、さらに初タイトルを射程に入れたい。

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