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〜全英への道〜 ミズノオープン 2016

シーサー真治!! 若きホストプロも2年連続の恩返しを誓った

主催者のみなさま。シード元年の今季は、国内初戦から3戦とも予選落ちでも、安心してください。「ゴルフは去年より、確実に進化している。第2ステップに上がった感覚は確かにあるので」。

このミズノオープンは全英オープンの予選会をかねており、今大会の上位4人と、今季初戦の「SMBCシンガポールオープン」から、次週の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」までの“日本予選ランキング”の上位2人(いずれも有資格者をのぞく)に、出場権が与えられる。

昨年は、まだ初シードもないのに、まさに聖地に赴いたのが富村だった。5年に1度のセントアンドリュースで初のメジャー舞台を踏んで主催者を喜ばせたが、当時は、プロコーチの増田哲仁氏との二人三脚で、スイング改造に踏み切ってまだ間もないころ。

「今このときにやらなければいつやるのか、と。去年のこの大会はまだ、まったく未完成の状況でも、とにかくスポンサーさんに恩返しがしたい、と。その気持ちだけで、去年は結果を出したようなものでした」。

第二枠ながら、昨季は賞金ランク74位につけて、初シード入りを果たした。スイング改造も、ようやく基礎がかたまり今は応用編。「コースでいかに対応していくか、とか」。まだ結果には直結していなくて、周囲の心配も肌身には感じてはいるが、「自分では、恐ろしいほど目先のことは見ていない」。

より高い完成度を求めて試行錯誤の真っ只中は「本当にすべてが揃ったときに、今までにない球の強さや、質が出ている」。主催者にも良い報告が出来るのも、時間の問題。

ミズノ社製のキャディバッグに「真治43」の刺繍。先輩のホストプロが、じっと見つめて首をかしげる。「43・・・ってなんやろう?」との手嶋多一の疑問に答えた。「シーサーの43」です。出身の沖縄県の守り神。「地元の素晴らしさを少しでも、伝えたくて」と、メーカーに頼んで入れてもらった。
出身プロとして、18歳まで過ごした大好きな故郷をアピールしたい気持ちも強い。
初優勝のスピーチの第一声ももう考えている?!
「やっぱりハイサーイ、かな??」。このホスト試合で披露できれば最高だ。