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〜全英への道〜 ミズノオープン 2016

マイケル・ヘンドリーは「いつもやっつけたいと思っているけど」

今大会は、初出場の13年から2年連続の6位。昨年は初日に単独首位発進。ここJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部との相性は抜群だ。「このコースは豪州スタイル」。

ニュージーランド出身のヘンドリーには、どことなく故郷に帰ってきた気分もして、のびのびとプレーが出来る。

スタートの1番から、快調に飛ばした。2メートル以内を立て続けに沈めて3連続バーディを奪った。後半16番のパー3では7アイアンで、2メートルにつけて、ついに首位の庚泰 (キョンテ)を捉えた。

最終日最終組で相まみえる鬼。「彼とのラウンドは、これで今年4回目。いつも彼を、負かしてやろうと思っているけど、いつもやられちゃう」と、苦笑いだ。
「明日は、ぜひ彼に勝てるといいね」と、昨季の開幕戦「東建ホームメイトカップ」に続く、ツアー通算2勝目を目指すヘンドリーが今大会で、狙っているのはもうひとつ。

もちろん、大会は上位4人に与えられる全英オープンの出場権だ。「実はまだ、メジャーに行ったことがない」。だからコースのイメージも想像の域を超えないが「今週のコースより、もっと風が強くて、もっとフェアウェイが堅くて、もっと難しいんだろうなあ・・・」と、リンクスコースに思いを巡らせ「いずれにせよもし行けたらものすごく良い経験になる。ぜひ、今年はチャンスを掴んで行ってみたい」。

36歳にして、薄毛の悩みも昨年から思い切ってスキンヘッドにして、むしろそれがトレードマークになりつつある。週に一度のバリカンは、「自分でやるから、たまに剃り残しがあったりする」と最終日こそ優勝シーンに備えた入念な“剃髪”で、心おきなく頂点に立ちたい。