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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2016

朴相賢(パクサンヒョン)が単独首位に

初出場の大舞台で、安定したゴルフを続けている。この日は、「フェアウェイを外したのは16番だけ」と、ボギーなしで回った。前半の3連続バーディの契機となった5番でもまたフェアウェイのど真ん中から8番アイアンを握り、135ヤードの2打目は入りかけ。
ピンそば50センチにつけるバーディで、弾みをつけた。
65で回って単独首位に躍り出た。

現在の日本ツアーの賞金レースの状況はもちろん、知っている。賞金2位の谷原が今大会で、優勝出来なければ池田の賞金王が決定する。
王座に輝けるのは、たった一人。
競り合って、敗れたほうの悔しさは、朴にも痛いほどよくわかる。

一昨年に続いて今年も韓国ツアーで、賞金ランク2位に終わった。母国では、「いつ獲ってもおかしくない」と言われ続けて本人も当然、初タイトル獲りにこだわっているだけに、池田と谷原の今の心境もよくわかる。

「僕も応援します」。とはいえ、ここは勝負の世界。韓国ツアーではすでに5勝も、未勝利の日本ツアーでいよいよシーズン最終戦でもまた、V争いに名前を載せて「僕にはプレッシャーがない」。池田と谷原の賞金王争いほどの呪縛がない分「僕は、僕でスポーツ選手として一生懸命にゴルフをして、楽しく優勝を目指せればいいかなと思います」。

そのための験担ぎは特にしないが水曜日はスッポン、昨日はトンカツと、パワーがつくものを夕食に並べて「今日はウナギです」。
2年連続賞金女王のイボミ選手の勝負メシも「ウナギ」と聞いて、違う意味で納得した。
「だから彼女はいつもお肌がキレイで可愛いんですね!」。
朴もくるくると良く動く大きな目をますます見開いて、笑った。

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