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日本オープンゴルフ選手権 2016

日韓Wタイトルを狙う、李京勲(イキョンフン)が首位タイ浮上

初日は、コースのあまりの難しさに、慎重に行きすぎた。「ラフに入れたら、刻んでいたが、それだとまったくチャンスにつかない」。前日の反省から、この日は多少アグレッシブに攻めた。

「出来るだけピンの下につけるようなショットを心がけた」と、石川遼ら他3人と並ぶこの日のベストスコアで、首位タイに踊り出てきた。

ナショナルオープンの重みは、知っている。
今年9月の韓国オープンで、連覇を達成した。
この日本オープンは、今年で81回の歴史があるが韓国オープンもまた、今年59回を迎えて、韓国ではもっとも長い大会の伝統を誇る。

「日本オープンもそうだと思いますが、誰もが勝ちたい試合」。
そこで2年連続の栄冠は、李(イ)に何よりの自信と安心をもたらした。

今年は米二部のウェブドットコムツアーに挑戦したが、米レギュラーの入れ替え戦に臨む最後のチャンスとなる試合で、最終日の最終ホールでイーグルを逃した。
「あと1センチ、弱かった」とそれが決まっていれば3位に入り、権利のある上位75人の中に入れていた。
「それが後から分かって、本当に悔しかった」と傷心の帰国直後に母国での“連覇”が、李(イ)の気持ちを何より癒やした。
再び合流した日本で、今度は日本一のタイトルを狙えるところに持ってきた。
「日本で一番大きな試合。日本のナショナルオープンも獲れたら」。
日韓Wタイトルをかけて、25歳の目の色も変わってきた。

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