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アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ 2016

山下和宏が、地元で今季ベストの3位に

パパ! カッコよかったよ!
最終日はほんとうに、大勢のギャラリーを引き連れて歩いた。地元出身の山下には、朝からほんとうにたくさんの声援が飛んだ。
まして、自宅から車で15分もかからない。会場の茨木カンツリー倶楽部は、日頃からほんとうにお世話になっている。
「期待に応えたいと思った」。
序盤は2番から3連続バーディを奪い、6番ではいよいよ単独首位に立つなど「今日は、優勝争いの真ん中にいられた」。
本人の期待以上に、最高潮に高まった会場の興奮。

16番のダブルボギーで自らかき消してしまったのは残念だ。
トッププロでさえなかなか回れない。敷居の高い歴史と伝統のコースで今年も何度も練習をさせてもらってきたが、そんな山下でさえ「あんなところに池があるなんて。知らなかった」と、フェアウェイから160ヤードの2打目を8番アイアンで、左奥の池に入れて目を剥いた。

「ここで獲れれば、10アンダーまで行けるかも」と、期待を込めて打ったショットをみごとに左に引っかけた。
「このセカンドショットで、1000万円捨てちゃいました」と、獲得賞金は1155万円にとどまったが、今週は初日のチップインイーグルも合わせて22個のバーディを奪って最多バーディ賞100万円の“臨時ボーナス”も持って帰れる。

今週は、応援に駆けつけてくれた家族にも、笑顔で向き合える。
先週のANAオープンでは2日目に82を打ち、妻に「覚悟しとけ」と言った。先週まで賞金は700万円余しか稼げておらず、「練習をこれだけやっても思うようにいかない。つらかった」と、家でも伏し目がちだったがこれでシード権にも一気に目処がつけば、「パパ、カッコ良かったよ!」。
負けはしたが、息子の褒め言葉にも「現状でやれることはやれた」と、素直にうなずける。

今週は他の選手の誘いを断って、2人きりの練習ラウンドで「いいじゃないですか!」と言って自信をつけさせてくれた。武藤俊憲にも心から感謝したい。

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