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PGA・JGTOチャレンジカップ in 房総 2015

勝率5割!!金子敬一がシーズン2勝目で賞金ランキングも2位に

『PGA・JGTOチャレンジカップ in 房総』の大混戦に終止符を打ったのは今シーズン、「HEIWA・PGM Challenge II in 霞ヶ浦 〜 Road to CHAMPIONSHIP」でチャレンジトーナメント初優勝を飾った金子敬一だ。

この日のベストスコア63で回り、クラブハウスリーダーとなった秋吉翔太の17アンダーを、16番からのあがり3ホール連続バーディで18アンダーとし、見事な逆転だった。3日間トータル難易度ナンバー1とナンバー2の16番ホールと17番ホールを攻略した圧巻の優勝だった。

優勝を決めた金子に3日間を振り返ってもらった。
「3日間冷静にプレー出来たと思います。でも正直何をやっていたかわからないんですよね。美浦での1勝目がようやく実感湧いてきたくらいで今回の優勝はまだ全然実感がないですし、2勝目なんて信じられないですよ。」
チャレンジトーナメント2勝目を飾りながらも実感はまだないという。

それでも、「HEIWA・PGM Challenge II in 霞ヶ浦 〜 Road to CHAMPIONSHIP」では、悪天候もあり18ホールとプレーオフでの決着。
「本当によくやったと自分で自分を褒めてあげたいですよ。昨日までの2日間での11アンダーだけでも自分にとっては未知の領域でしたからね。」
今回の54ホールでの優勝で自信を深めたようだ。

優勝の陰には恩師からのメッセージにあった。
「普段教えている生徒さんが旅行でアメリカに行っているんですけど、出発前に僕のコーチに会って来てよと話したんです。その方から今朝、僕のコーチであるジョンメイソンから優勝おめでとう、これからも頑張れよと話している動画が送られてきたんです。久しぶりに肉声を聞いて感動しましたし、勇気が湧いてきました。」
恩師からのエールがあったからこそ、最後まで諦めない粘りのゴルフが出来たに違いない。

シーズン序盤、金子のQTランキングではチャレンジトーナメントに出場することが出来ず、予選会からの出場を余儀なくされてきた。それでも、予選会から「HEIWA・PGM Challenge II in 霞ヶ浦 〜 Road to CHAMPIONSHIP」で優勝を飾り、その後の出場権を獲得した。
早くもチャレンジトーナメント2勝目を達成し、今シーズンチャレンジトーナメント4戦目で早くも2勝。勝率5割の抜群の安定感で賞金ランキングも2位に浮上した。

賞金ランキング2位となったことで、賞金王や来シーズンのレギュラーツアー前半戦の出場権を獲得できる裏シードに向けても大きく前進した。また、チャレンジトーナメント2勝目を挙げ、あと1勝で今季の残りのレギュラーツアーの出場権を獲得出来る。(一部試合を除く)
「全然チャレンジで優勝したり、レギュラーで戦えるレベルじゃないので出来る事をコツコツやるだけですよ。なので、チャレンジで毎試合予選通過することがこれからの目標です。」

発言は控えめな金子だが、賞金王争いで現在賞金ランキングトップの森本雄を追う1番手に名乗りを挙げた。残り6試合、賞金王争いは目が離せない。

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