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竹谷佳孝の好発進の要因は・・・!?

あこがれの人への思いを良い緊張感に変えた。昨季のツアープレーヤーNO.1が、ボギーなしの66で回って、「今日はピンチらしいピンチもなく」。5アンダーは4位タイと、自身2度目の日本タイトル制覇にむけて、上々のスタートは、何よりこの人の存在が大きかった。

「実は、ジャンボさんと回るのは、今日が初めてでして」。
この日は、早朝3時に目が覚めた。「緊張して・・・。粗相があってはいけない」と、思うあまりに早く目が覚めてしまった。
ジャンボに教えを乞う河井博大(かわいひろお)に、そんな思いを打ち開けてみたりもして「竹谷なら、大丈夫だよ」と言われても、それで緊張がおさまるわけでもなく、「僕がゴルフを始めたころは、ちょうどジャンボさんの全盛期で。どっからでも寄せて、どっからでも入れる。この人は、いったい何なんだ」と、テレビ画面に釘付けで、驚愕した若かりし頃の記憶。

「あの方と一緒に回れる日がくるなんて」と、組み合わせが決まった瞬間からそわそわ。極度の緊張は、この日も最後まで解けることがなかった中でも「球を打つ直前のたたずまいや姿勢。クラブの開き方や構え方・・・。いま見ておかないと損をする」と、ラウンド中もその一挙手一投足を目に焼き付けることに必死だった。

「すごく勉強をさせていただいた」と、この日のスコアにつなげた。
「ジャンボさんからも、もったいない言葉をかけてもらった」。昨季末にいわゆる“テニス肘”を煩い、それをきっかけに、従来の打ち方に戻してから、飛距離が伸びたそうで、そんな竹谷をジャンボもちゃんと見ていて「あいつ、よく飛ぶし、凄くいいよ」と、絶賛していたという。
「もう、なんか畏れ多くて」と、恐縮しきりの竹谷。
最後の18番ホールでは、あこがれの人と握手を交わして、「あぁ・・・明日もあるんだ、と。明日も回れるんだという気持ちと、明日も粗相は出来ないという気持ち。明日もそれらを良い緊張感に変えて、回れれば」。記念の“初ラウンド”を、原動力に変える。

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