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ISPSハンダグローバルカップ 2015

山梨県出身! 小池一平がイーグル締めで首位と1打差

この日、締めくくりのホールで、駆けつけた大勢の地元ファンを大喜びさせた。最後の18番は、フェアウェイから240ヤードの2打目で一瞬、ヒヤリとさせた。左の花道狙いのボールは、右に出て池方向へ。本人も青ざめたが運良く「右にキックしたのが見えた」と気を取り直して、池の縁のラフから3打目のアプローチ。

「ライが浮いていた」と、ピンまで30ヤードをこれまた運よく、チップインイーグルだ。
「嬉しくて、泣いてくれた人もいました」と、感動しきりは年上女房。結婚して4年になる4つ上の妻・菜美子さんも「感動しました」と、満面の笑みで夫を迎えた。
「会場でひとりぼっちは嫌だから。ついてきてくれ、と言われて」。ほぼ毎試合でついて歩いてくれる献身にも珍しく、大きなガッツポーズで報いた。

夫婦揃って生まれも育ちもここ山梨県で、この日は10人超の応援団を引き連れて「本当に有り難かった」と、頭を下げて回った妻。夫も「プレッシャーというよりは、凄く嬉しかった」と、声援を力に変えた。
最終日を前に、首位とは1打差。「優勝争いは、初めての経験。どんなもんなのか。経験してきます」。
ゴルフの道に誘ってくれた父・一仁さんを、57歳にして心筋梗塞でなくしたのは昨年7月。まもなく一周忌を前に、「良いゴルフを見せたいという気持ちは強い」。
最終日こそ、天にも届く活躍を見せたい。

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