Tournament article

長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2015

結婚して落ち着いた?! J・B・パクが単独首位に

5年シードのメジャー戦「日本ゴルフツアー選手権」を制したのは29歳のとき。三十路を越えて、33歳の今ようやく大人になった?! 「はい、もう歳ですから」と、いうほどの年齢でもないが、「家庭を持って、落ち着いた」。

20代は、短気でせっかちで、「すぐにテンションがあがってしまって、常に前へ前へ。良くしようと思うとつい意気込んでしまうことも多かった」。コースで感情をあらわにすることも多くて、突然大声を上げて悔しがったり、割とやんちゃなイメージも、結婚すれば変わるもの。

「今日も非常に落ち着いてプレーが出来た」。冷静に対処出来ればピンチも一転、チャンスに変えることが出来るのだ。後半の16番は、名物のアイランドグリーンのパー3。「一瞬、池にはまったかと思った」。4番アイアンで打ったティショットはしかし、運良くキックして4メートルについた。
その前の15番でも、足場の悪い3打目が、運良くチップイン。

12番では下りスライスの6メートルの難しいバーディパットも逃さず、最後の18番も7メートルのバーディ締めは、ボギーなしの65で単独首位で飛び出した。

結婚すれば、苦手だったコースも得意に変わる・・・?!
北海道は、特有の洋芝が今まで嫌いだった。「全然、結果を出したことがない」。今大会のほかにも道内で行われている大会で、決勝ラウンドに進めたのは2010年に小樽で行われた「サン・クロレラ クラシック」だけ。

2010年の出場から5試合とも全滅の今大会で、なぜいきなりこんな好スコアを出せたのか。「なんででしょう・・・」。考えれば考えるほど、やっぱり結婚して環境が変わったこと。それと今年はオフのタイ合宿で、ダイエットもかねて朝夜毎日3キロのランニングを欠かさず、5キロ減の現在68キロは、「初優勝したころとほぼ同じ体重です」と、肉体改造の効果も大きい。
つい先日は、韓国ツアーの「バイネルオープン」で母国でも“初優勝”を飾って、勢いもある。「明日以降もちゃちゃっ、とやってきます」って、“ちゃちゃっと”の意味って分かってる?!
「はい、適当にやってきます」。日本語は初優勝の頃よりもうんと上手くなったけど、本当に理解しているのかどうか・・・。

    関連記事