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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2016

歴代覇者! J・B・パクが単独首位に

前日初日から、思い出のパターを引っ張り出して吉と出た。「5年前に勝ったときのもの」。2011年大会の覇者は、当時のイメージを再び思い起こそうと試みたが「やっぱり、5年前とは違いますね」。

無理もない。今年のツアープレーヤーNO.1決定戦は新会長の青木功が「選手の技を引き出すコースセッティングを」と、練りに錬られており、結果的に難易度が増している。

アンダーパーの選手は、わずかに4人で決勝ラウンドを迎えることになった。予選カットラインの通算8オーバーは、開催16回目にして2010年大会に次ぐ最多スコアとなった。

「今年はグリーンも堅いし、本当に難しい」と、パクも例年にない難条件を察してすぐに、近頃もっとも慣れ親しんでいた元のパターに戻した。過去のイメージをかなぐり捨てて、「そうしたら入るようになった」と、自信が戻ってきた。
2日目は68で回って単独首位に立った。

確かに今年の宍戸は難しい。それでも、一度勝ったコースは「やっぱり好き。難しいほうが、僕は集中してやれるから」と、そこはさすがの歴代覇者だ。

5年前に今大会でツアー初優勝を飾ったときには、まだ日本語がほとんど話せず、きゅうきょ英語の通訳がついたが、英語も込み入ってくると、会話がかみ合わなくなって、ちょっぴり表彰式が混乱したということがあった。

しかし今は「普段の生活なら、ほとんど困らない」と、すっかり器用に日本語を操り、中継局のNHKのアナウンサーにも「これならテレビに出ても大丈夫」と、太鼓判を押してもらって「そうですか?!」と、嬉しそう。
宍戸で2度目の優勝インタビューも安心して臨めそうだ。

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