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ダンロップフェニックストーナメント 2015

勝負メシはチキン南蛮!? 竹谷佳孝が粘った

単独首位で出たこの日2日目は、前半のインコースで、3つのボギーが先行しても、みじんの動揺もなかった。「このコースはちょっとでも曲がると、キックして、簡単に林に入ってしまう。分かっているから。今日も落ち着いてプレーが出来た」と3年前に、ここフェニックスカントリークラブで始まったJGTO主催の宮崎合宿の“常連”が、しぶとく粘って、引き続きその真価を示してみせた。

久しぶりにフェニックスの松林に、陽の光が差したこの日は「朝からグリーンは急に速くておっ、と・・・」。前半3つのボギーは、速さを増したグリーンのタッチを合わせるのに、苦戦した分。
初出場を果たした昨年なら、そのまま崩れてしまうところを2年目の今年は、持ち堪えることが出来て、「これならやれるのではという気持ちがある」と、ひそかな手応えもある。

2年目の大会は毎日、宮崎グルメを堪能している。昨晩、ふらっと足を運んだのは、地元の方々が愛してやまない名店「おぐら」。タルタルソースがたっぷりかかったチキン南蛮は、先輩プロの今野康晴に教えてもらった。
今年は、仲良しの平本穏(ひらもとやすき)と同じ宿が取れなかったこともあり、もっぱら一人メシが多いが、酒もやらない竹谷は苦ではない。地元の人たちがにぎわう店で、一人黙々と地元名物に舌鼓を打った。

「宮崎は行きたいお店がありすぎて。1週間の滞在では足りない。全部、行ききれない!」と宮崎は、昨年の初出場から1週間でも2週間でも過ごしたいNO.1 のひとつになった。
大好きな街で、今年は優勝争いに加わって、地元グルメのほかにまたひとつ楽しみが増えた。
「この大会は、松山選手や石川選手を含めて、普段は回ることが出来ないワールドクラスの選手がたくさん来ている。そういう中で、少しでも上で戦えれば、ああ、そういう攻め方もあるのか、と。得られるものはきっと多いはずなので」。
3日目の最終組にも胸躍る。「・・・今日もおぐらに行こうかな」。もちろんライスは今日も特盛りで!! 
2日目も耐えられたことで、チキン南蛮も験のいい好物になった。

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