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マイナビABCチャンピオンシップ 2015

手嶋も谷口もイタくない!! 47歳もV争い

シビアなピン位置にも、一学年上の先輩の口撃(?!)も、どこ吹く風。先月47歳になったばかりのベテランが5位タイに浮上した。初日から同組の谷口徹と切磋琢磨の、通算4アンダーも「これだけハードなコンディションは、2パットで行くのも至難の業。その中で谷口さんとか僕みたいに、あまりがっつかないで、考えて打っている方がいいのかな」。
経験を何よりの武器にして3つのバーディはもとより、5番の2.5メートルや、13番の2メートルなど、前日から引き続き「渋いパーパット」を、ことごとく拾い集めてあがってきた。

初日は揃って2アンダーで回ってきた谷口徹。「あんなに置いて行かれるとは! 飛んでいるのでびっくりでした」。このオフはトップアスリートも通う都内のジムで肉体改造に取り組んだ谷口に、「30ヤードは置いていかれた」と、はたからでも目に見える効果には驚きこそすれ、「僕はトレーニングをしたいとは思わないけど」と、相変わらずこの人は、良い意味のマイペースを崩さず、ラウンド中も谷口に言葉で横やりを入れられても、「もう慣れている。右から左に抜けていく」。

今年は6月に、ミズノオープンで悲願のホストVを果たして、「今年はもう一度、優勝争いしたいなという気持ちがある」という。昨年は、5月の日本プロでツアー通算7勝目をあげて「5年シードという大きな試合で勝って、ダラけたわけではないが、この時期に大きな成績を上げることが出来なかった」と、今年こそここからまた、自分にムチ入れていくつもり。
「今日は風の強い中で良いプレーが出来たかなとは思いますが明日からが大事」と、決勝ラウンドでも、手嶋とは1打差の8位タイで控える谷口とのベテラン対決もまた、見もの。
「谷口さんも元気ですけど、ワシらみたいのが頑張ると、またイタい試合になりそうですね」。相変わらず、自虐的なV争いにはなりそうだが。

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