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トップ杯東海クラシック 2015

石川遼は、逃げた自分を許さない・・・!

16番のパー3は左の崖下との高低差が7メートルもあり、地獄谷とも呼ばれる。2週後に控えた米ツアーの開幕を見据えて、研鑽を積む石川は、一時帰国してから特に、アプローチとパットの練習に力を入れて、メンタル面も見直した。

そこから導きだした答えはピンチの時ほど、攻めていくゴルフ。それだけに、「16番のティショットは悔しかった」。崖と逆側の右のバンカーに入れたのは、「逃げたから」。自分に腹を立てていた。木に当たってから、バンカーのへり近くに落ちたボールは一度目玉になったライからころりと転げ出たような、やっかいなライに加えて、左足上がりの不自然な姿勢からのアプローチ。
打つ前に、キャディの佐藤賢和さんに耳打ちした。「誤って、奥のギャラリーのみなさんのほうに飛んでいったら、すぐにフォアと叫んでください」。

大ホームランすら覚悟をして打った2打目。「最初のティショットが本当に悔しかったので。。いっそ、ピンを狙ってミスして左の崖下に落として、ダボを打ったほうがましだったと、それほどに悔いていた。だからこそ、次の2打目は寸分の迷いもなかった。

「また嫌がって、ダフって寄らずに、ダボなら本当に、自分は何やってんだ、と」。そんな悔いを、絶対に置き土産にしないように振り抜いた。奥1メートル半につけた。パーパットも強い気持ちでねじ込んだ。

午前中こそ、前日初日の雨の影響が残っていた三好のグリーン。「朝はまだ柔らかかったけど、堅くなるのは早かった」。午後からカンカン照りの天気と強風で、あっという間に、いつもの三好のグリーンに戻っていくと、石川は感じた。
「明日明後日は、カンカンになる」。
週末はまた、牙を剥きそうな三好の気配も、石川には望むところだ。
「明日からまた全部、ピンを狙っていきたい」。
常に、視線の先に主戦場を見ている。

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