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アジアで2勝、欧州2勝、次は日本で!? スコット・ストレンジが単独首位に

3年目の日本ツアーでいつ勝ってもおかしくない。豪州のストレンジは、それほどの実力の持ち主だ。ワールドワイドな活躍は、ここ大利根カントリークラブの戦い方も心得たもの。

「ここは、とにかくフェアウェイキープで安全に」とさらっと言いながらも、4番のパー5で83ヤードをサンドウェッジで、直接決めるイーグルを奪うなど、ただ者ではない。
スタートの10番から連続バーディで、ノリに乗った。「今日は本当に素晴らしいプレーが出来た」と2位と2打差の6アンダーで、単独首位で飛び出した。

輝かしいキャリアのスタートは、2005年。アジアンツアーのミャンマーオープンで、初優勝を飾ると、2006年のフィリピンオープンで2勝目。その後、欧州ツアーに軸足を移し、2008年のウェールズオープンを制した。
さらに、2009年には当時、新興ツアーのワンアジアツアーで欧州共催の「ボルボチャイナオープン」で2勝目を挙げて、実力を不動のものとした。

さあ、これから世界進出というときだった。お姉さんと、第二の父といってもいい友人と、大切な人を立て続けに失った。
戦う気力も亡くして、「しばらくは、ゴルフどころじゃなかった」。悲しみの日々を救ってくれたのは、2人の娘。「2010年に生まれた長女と、2013年に生まれた次女」。子どもたちに癒やされて、徐々に元気を取り戻し、ゴルフにも励みが出て、2013年にはワンアジアと共催で行われたタイオープンと、インドネシアPGA選手権のアジアシリーズ2戦でトップ10入り。日本ツアーへの足がかりを作ると、その年にさっそく、賞金ランクは49位で初シード入りを果たして、その力を見せつけた。

プロ人生の出発点といってもいいアジアンツアーと日本の共同主管で行われる今大会は、両ツアーの賞金ランキングに加算され、勝者は両ツアーのシード権が得られる。
「まだ初日。強い選手もたくさんいるし」と、軽くいなして「最終日にこそ、話を聞いてもらいたいものだね」とおどけて笑い、「もし勝てたら自分もまだやれる、という証明になる」。38歳が腕をまくった。