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東建ホームメイトカップ 2015

推薦出場! 小袋秀人が好機を生かすか

多度に、いつもの風が吹いた大会2日目。ゴルフ界の“コブクロ”が、オフの特訓の成果を示した。
ちなみにコブクロといっても、人気のフォークデュオでもなく、また焼き肉の珍味でもなく、プロ4年目の小袋秀人。この日は、上がり2ホールが特に「気持ちよかった」。

518ヤードの17番パー5は、残り210ヤードの2打目を5番アイアンで8メートルに乗せてイーグルだ。
そして18番では、手堅くスプーンのティショットが「思いのほか飛んだ」と、下り傾斜もあいまって、なんと345ヤードのビッグドライブ。さらに残り110ヤードの2打目は、ウェッジのハーフショットで、このオフの真骨頂!
「ことのほか転がってくれた」とご満悦のピンそば1.5メートルのバーディ締めで、スコアを伸ばした。

前半は、連続バーディを奪った5番あたりから、ますます勢いを増した風。「今回、トライしてみようかな」と難条件も、むしろこのオフに取り組んできた課題を早速、生かす好機と捉えた。

183センチの長身を生かした飛ばし屋もその分、今まではケガも多くて特に、風の日のラウンドで崩れることが多かったこと。その反省から「フルショットにこだわることはない」と、このオフは飛距離は二の次にして、力を入れてきたコントロールショット。
2月のJGTO主催の宮崎合宿の直前に、4スタンス理論の廣戸聡一先生のお弟子さんでもある犬井潔トレーナーと、グアムで自主キャンプを張って、みっちりと習得してきた。
「飛ぶだけじゃ勝負にならない。その中で、いかに曲げないように出来るか」。66をマークして、ひとつ成果を実感できた1日となった。

残念ながら、ツアーの出場優先順位を決める昨年の予選会(QT)はサード落ちを喫して、本来ならこの開幕戦にも出番がなかったが、主催者推薦をいただくことが出来た。
さらに次の中日クラウンズも、推薦出場を予定しており、「この2試合で、少しでも上に行きたい」との思いは切実。
米ツアーで活躍中の松山、石川とは同学年。アマチュア時代から、スター街道を突き進む2人と比べても「僕は、あれだけガンガンに、結果出していけるタイプじゃないから」と、今は置かれた立場の違いに苦笑するしかないが、自身もアマチュア時代はナショナルチームの一員として、日の丸を背負ってきた者としての自負がある。

「地道に着実に。自分の進むべき道を歩んでいけば、自分だっていつか必ず2人に追いつき、追い越せる」。その境地に必ずたどりつけると信じて頑張る。

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