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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦 2014

今週は主夫ゴルファー! 地元出身の冨山聡が3位タイに

理解ある夫は好位置で決勝ラウンドに進んだ。牛久市の自宅から、コースまで車で30分ほど。大会の地元出身の冨山が、首位と1打差の3位タイに浮上した。

9月のトップ杯東海クラシックで、3日目に“師匠”と回って、お叱りを受けた。その日も相変わらず、左に曲げまくる“弟子”に呆れた片山晋呉。
プレー後の練習場で「お前、もう、長いの打つな」と9番アイアンでティアップして、ひたすら右に打って行くドリルを課せられ、その効果が出始めたのが、ようやく先週。

また、3週前の日本オープンから8年愛用したパターから、知人の勧めで今までより1インチ長いマレットタイプに持ち替えて、これまた効果てきめん。
「手元ばかりを意識していたのが、シャフトが長くなったことで、体を起こして、視線がカップに向くようになり、しっかりとストローク出来るようになった」とショット、パットともに冴えてこの日の66につなげた。

妻で女子プロの山崎礼奈さんは今週、女子ツアーのセカンドQTに挑戦。昨年も、この「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦」と、妻の日程がもろに重なったが「去年は僕のシードもほぼ決まっていたので」。
しかし、今季はまだ、賞金ランク87位と苦戦中の夫を気にして、行くかどうか躊躇する妻。
「やりたいのなら、行ってきな」と、快く送り出して今週は、今はやりの“主夫”に徹する。

朝は4歳になる怜音(れおん)くんを幼稚園に送り出し、ゴミを出して、コースに向かい、帰宅後は食事をさせて風呂に入れ、寝かしつける。

妻が留守の間のこの2日間。本業との両立で忙しい毎日も「かえってゴルフのことを考えなくて良かった」と笑う優しい夫だ。
ちょうどこの日7日が、最終日のセカンドQTで奥さまは76位に終わって、今年も妻の夢は消えたが夫婦揃って挑戦することに、意味がある。

さあ、次は夫の番。「残り4戦。僕もやるだけ。頑張って、ダメならしょうがないという気持ちでやる。今日と同じく、平常心でやっていく」。週末の育児も妻にバトンタッチで、土日は心おきなく自分の目標だけ見て歩く。

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