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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦 2014

アメリカ進出も視野に! 薗田峻輔が首位タイに

何事も「焦らないことが、僕のモットー」。元来ののんびり屋さんはじっくりと物事に取り組む。プレーにもそれが現れている。ショットでもパットでも、アドレスしてからしばらく間を置くのは「全部の力(りき)感をゼロにしてから打ちたいから」。

しかしそれが行きすぎると「ボールにフォーカスしすぎるというか、動作自体が止まってしまう」。それでプレーのリズム自体も止まってしまうとは以前から、周囲にも指摘されていることであり、本人も、「どうにかして早く打とうと必死に頑張っている」。

ラウンド中も、プロキャディの坂井恵さんに逐一確認。「今のどうだった。また打つの遅かったかな?」とまだまだ試行錯誤の真っ只中だが、4試合連続の予選落ちを喫した夏から思えば、やっと本来の調子が戻ってきた。

2週前に、今季自己ベストの3位タイにつけたブリヂストンオープンから引き続き、ショットの感触も良くて、前半は11番から4連続バーディを奪うなど弾みをつけて、最後の9番でも2.5メートルのフックラインを難なく沈めて、のんびり屋さんがこの日は首位タイで、飛び出した。

今年、米二部ツアーに挑む小平智は仲良しの同級生も、刺激に。
「僕も、向こうに行きたい」とは、薗田にとってもアマチュア時代からの目標ではあるが、「僕は本当にまったくの無知で」。日本ツアーのQTでも、初めて挑戦した際には、とにかく上位にいないと翌年の出場権が得られないと思い込んで、ランク22位にもひどく落ち込んでいたら、周囲のスタッフに「いや、その順位ならかなり出られるよ」。
そう聞いて、やにわに元気一杯に翌年は、デビュー5戦目の初Vで話題をまいたものだがそれと同じで、「アメリカの制度のことも、全然よく分かっていないので。何位に入れば出られるのかとか、ちょっと勉強して」と、下調べも入念に、小平を追いかけるつもり。
「やっぱり1勝しなければ、そこから先に進むことも出来ないので。今年中か、来年は早いうちに勝って、僕も向こうに行きたい」。
高校の後輩の石川も頑張っていることだし、「そういうのをいろいろ考えた上でのこれからの1年にしたい」と、自分なりのペースで世界を睨む25歳だ。

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